フィールドワークに基づいた部分が多く,動的で,文章も第1巻に比べるとかなり楽に読める。2章目の「アジア熱帯林における森林の空洞化と霊長類の種子散布」では東南アジアを例にとって,森林分断や狩猟による霊長類の絶滅や減少がもたらす"森林の空洞化"が浮き彫りにされる。フィールドワークの舞台は東南アジア,関西,関東,東北,北海道と北上していく。
学術書らしく実証的で,なにより正確性を重視し,また海外の定説などもわかりやすく紹介されている。リスなどが行う貯食型散布については,地中に埋められた種子の発芽率などの素朴な疑問にもていねいに答えている。コラムでは,普通は果実などを主食とする鳥類にあって,例外的に「葉っぱを食べる鳥」としてライチョウなどが取り上げられ,鳥類の"食"のメカニズムが解明される。
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