1992年に出た単行本の文庫化。かなり加筆されている。
テレビ出演などでも有名な中国料理人・程一彦さんが、自身の料理人としての半生、中国料理とは何か、美味しくて安全な食べものなどについて語ったもの。なお、聞き書きである。
日本人の父親と台湾人の母親のあいだに生まれ、戦後の混乱する大阪で料理人としてスタートしたという、なかなかインパクトのある人物だ。闇市の話などけっこうおもしろい、
ただ、半生記としては興味深いし、美味しそうな料理もいろいろ出てくるのだが、全体的にはいまいち信頼できない内容だった。中国料理、食材、食文化について、本当かなあという記述があちこちにある。
文化人類学者で食文化研究家の石毛直道さんとの対談も収録。