内容紹介
移民受け入れをめぐる議論が日本で急速に活発化している。しかし、この国の移民政策は、これまでの外国人政策の反省の上に築かれるべきだろう。多様な他者を受け入れる「移民の時代」を迎えるにあたって、求められる言語政策・言語教育とは何か。共生のための言葉の在り方をめぐり、教育学(佐藤学)・公共哲学(桂木隆夫)・言語学(J・V・ネウストプニー)などの研究者、企業・NPO・NGOといった外国人支援の現場で活動する専門家(柴崎敏男、坂中英徳、中山暁雄)が議論を展開する。巻末に、現職国会議員(民主党・中川正春、自民党・礒崎陽輔)を交えた座談会を収録。言語政策、言語教育政策の最前線における課題と向き合う。
著者について
田中慎也(たなか しんや) 日本言語政策学会会長。専門は、社会言語学(言語政策・言語教育政策)。 木村哲也(きむら てつや) 杏林大学外国語学部非常勤講師。専門は、日本語教育論、日本語教育政策。 宮崎里司(みやざき さとし) 早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。専門は、第二言語習得、言語教育政策、日本語教育、オーストラリア研究。 水谷修(みずたに おさむ) 名古屋外国語大学学長。専門は日本語学、日本語教育。 佐藤学(さとう まなぶ) 東京大学大学院教育学研究科教授、日本教育学会会長。専門は、教育学。 桂木隆夫(かつらぎ たかお) 学習院大学法学部教授。専門は、公共哲学、法哲学。 柴崎敏男(しばさき としお) 三井物産。三井物産の社会貢献担当として。在日ブラジル人学校支援、日本語習得用教材開発、NPO支援等に携わる。 坂中英徳(さかなか ひでのり) 移民政策研究所所長。専門は、移民政策研究、入管法研究。 礒崎陽輔(いそざき ようすけ) 参議院議員。自由民主党日本型移民国家への道プロジェクトチーム事務局次長、日本語教育小委員会事務局長などを務める。 J. V. Neustupny(J・V・ ネウストプニー) モナシュ大学名誉教授。専門は、言語問題、言語習得、社会言語学。 中山暁雄(なかやま あきお) 国際移住機関(IOM)駐日代表。 中川正春(なかがわ まさはる) 衆議院議員(三重2区、民主党)。現在、民主党「次の内閣」財務大臣、民主党外国人労働者問題調査会座長を務める。