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秘録 東京裁判 (中公文庫BIBLIO20世紀)
 
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秘録 東京裁判 (中公文庫BIBLIO20世紀) [文庫]

清瀬 一郎
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

太平洋戦争終結後の極東国際軍事裁判(通称東京裁判)において、弁護団の中心人物であり、また東条被告の主任弁護人でもあった著者による裁判秘録。文明の名のもとに行われた空前の戦争裁判の不当性を突く、迫真のドキュメント。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

清瀬 一郎
1884‐1967。兵庫県生まれ。京都帝国大学独法科卒業後、弁護士を経て政界に入る。極東国際軍事裁判では日本人弁護団副団長、東条英機の主任弁護人として戦争裁判の不当をつく。政界に復帰後は改進党幹事長、日本民主党政調会長、第三次鳩山内閣文相、衆議院議長等をつとめる。弁護士としても著名で、東京弁護士会会長をつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 275ページ
  • 出版社: 中央公論新社; 改版 (2002/07)
  • ISBN-10: 4122040620
  • ISBN-13: 978-4122040625
  • 発売日: 2002/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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57 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ai0610 VINE™ メンバー
形式:文庫
 東京裁判の日本人弁護団の副団長でもあり、東条英機元首相の主任弁護人であった著者、清瀬一郎氏が書き記した東京裁判の一級資料。

 あの裁判が、勝者が敗者を復讐する為の単なる舞台であったことは、最早彼が立証するまでもないが、この本を読めばその思いをまた強くするだろう。

 東条に誰も弁護人を名乗り出るものがなく、著者が請け負わざる得なかった事も、当時いかに敗戦の責任が開戦時に集中したかを思わせる。

 あの戦争の責任は、今後の日本人のためにも総括し検証しなければならない。しかしその為には、何らあの裁判は有効なものではないと、それを教えてくれる本書である。

このレビューは参考になりましたか?
82 人中、69人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 馬牙
形式:文庫
東条英機の弁護士が書いた本なので、自由主義史観寄りにはなっているが、弁護士らしい冷静な目で見ているので、右翼的な感じはしない。
東条の人間的な面を垣間見られる所にこの本の価値はある気がする。
それと、戦犯がいかに政治的に作り出されたものかが良く分かる。
最近の保守を標榜する人物の書籍よりは、感情的になっていない分ずっと素直に納得できる一冊である。
このレビューは参考になりましたか?
46 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 清瀬一郎

 同じ弁護士として、これくらいインパクトのある人はいない。

 戦争裁判を含め刑事裁判で「弁護人」となることは、社会的には勇気の要ることである。ことにマスコミで取り上げられるような事件で、被害が甚大であれば。しかし、裁判という制度があるのは、人間は万能ではない、警察官〜検察官という訴追者も時に誤ることを前提に行なわれる。でなければ、司法の役割など存在しないであろう。

 しかし、この裁判には、もっと重要な問題があった。

 B,C級戦犯はともかくも、A級戦犯に対する裁判は、法律を少しでも勉強した人間であれば、「おかしい」裁判であった。

 刑事法の最大の原則である罪刑法定主義は、人を裁くに当たっては、事前に布告されていない法律で事後的に裁いてはならないという最低限の規律であり、これは、マグナ=カルタ以来の人類の知恵である。

 例えば、私がこのように決して共産主義者をはじめとする進歩的文化人に批判的な書面を書いても安心していられるのは、後で彼らが「日本人民共和国」を設立しても、それまで禁止されていなかった「表現の自由」があるからだ。それが、ある日、「左翼思想に反するから処罰する」といわれたら、「自由な」思想信条、表現の自由はありえない。

 東京裁判の最大の矛盾は、A級戦犯に対する事後法の適用であった。

 弁護士として、記者クラブ発表を前提として「有罪前提」で来るマスコミに「無罪」を訴えるのは、本当にしんどいと思う。個人と国家の上下をつけるつもりはないが、「国家」の無罪を主張する重圧は大変であったろう。

 この本は、晩年に書かれた。若い頃にもっと、しっかりと書いてほしかった。しかし、弁護士には「墓場まで持って行かなければならないこと」もあるんだよね。

  
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