生前に会ったこともない、資産家の祖父の遺産相続のため、呼ばれた三人の孫。金に困っている会社経営者。拝金主義の金融屋。マイペースな大学生。
彼らを待っていたのは、屋敷にいる故人の愛猫6匹から「シュレディンガー」を正しく言い当てること、という風変わりな遺言。それを実行しなければ遺産はもらえない…。
そして屋敷と猫たちを管理する、謎めいた美貌のクールな秘書。
「猫探し」そのものも面白いし、偏屈だった故人の人となりが解明されてゆく過程、相続人たちのキャラも楽しかった。特に猫の仕草や性癖にからめた描写には、猫好き読者は「あー、あるある!」とうなずくハズ!信頼関係はなくても、心許せる相手が必要だった…のくだりでホロリときた。
ラストは「幸せの黄色いハンカチ」ばりのハッピーエンド。
べた甘ショートも巻末にあり、読後ほっこりしますよ。
ペットラバーズシリーズ、まだ続くみたいで、次回はオーナー自身が主人公?そちらも楽しみ。