源氏物語が映画化されるということでいろいろな源氏本を書店で見かけますが
この本は異色で、かついろんな仕掛けのあるジェットコースタのような本です。
陰陽師を読んでいる人にはもちろん、そうでない人にも楽しめる本ですが、最
大の売りは芦屋道満と光源氏がコンビを組んでいると言うところじゃないでしょう
か。
一応、歴史上の人物である芦屋道満に対し光源氏は架空の人物ですが、この二人
を組ませる面白さはそこではありません。道満は光源氏のモデルとされる藤原道長
を呪詛しようとしたことがある点で、ある意味主人公の二人は敵同士です。
設定からして面白いですし、安倍清明とは異なる道満の仕事のやり方も描かれて
いて読み応えがありました。ただ、そこは読み応えの部分と表裏をなすと思います
が宗教の説明がやや冗長に感じられたので途中退屈に感じた部分もあります。
もちろん、平坦な部分があってこそ仕掛けの部分で驚くことが出来るので全体で
星4つにしました。