読後感は「結構いいもの読んだな」って感じです。
まず、多分ゴーストライター使わずに自分で書いたんだろうなって思える文体ですよね。
ブログとあまり変わらないし。そういう意味では、この人やはり多才ですよね。
音楽だけじゃなく、文章もお上手です。
内容については、賛否両論あると思いますが、BOOWYファンでヒムロックファンの私
としても本のタイトルがタイトルだけに期待した部分もありますが、まあ当事者としては
こうならざるを得ないかなといったところでしょう。
その辺の情報は「スネア(高橋まこと著)」の方が余程信憑性がありますよね。
まことさんの言うとおり、多才で社交的な布袋さんが常松さんも巻き込んで他の
ミュージシャンとセッションしていたりするのを見てみぬふりをしていたヒムロック
に気遣って、解散という導火線に火がついたってところなんじゃないかなって思ってます。
まあ、ヒムロックといえばPV撮影でも著名な撮影監督とケンカしたりするぐらいに仕事熱心
ですから、多才で洗練されている布袋さんとも何度となく衝突しているでしょうし、他の
メンバーとももちろんいろいろあったことでしょうし、あれだけのバンドであれだけの
楽曲を残してきているわけですから、その裏に隠された清濁はそりゃあいろいろあったで
しょうから、布袋さんが言っている部分がある意味真実でしょうけどね。
とは言うものの、この本はBOOWYファンにとって生唾な情報だけでなく、布袋さんの目線
で語られる70年代、80年代の世相なんかもすごく上手く描写されてますし、いろんな所で
トラブルメーカーとして有名な布袋さんのバックグラウンドも赤裸々に語られています。
また、ファンや読者に対する布袋さんの真摯なメッセージも共感できる部分も多くあり、
個人的には、「その道を極めている人間なら1冊は良書(自伝)が書ける」と信じていること
がまさに表された傑作だと思います。BOOWYファンなら高橋まことさんの「スネア」と
合わせて読んでみればさらにおもしろいと思いますよ。