やはりこの作品は「来訪者」に尽きるのだと思う。
放映時もこの回だけはTVの前でくいいるように見てしまった。
ラストの青木のモノローグがそのままこの作品のテーマなのだろうか。
視聴後は重苦しい気分で、いろいろ考え込んでしまった。
ヘリの操縦席で青木にダブる鈴木の横顔は、輝くようにやさしくてあたたかくて、悲しくて、何度見返しても胸がズキンと痛む。
容姿や性格が似ているだけでなく、図らずも鈴木と同じ行動―危険を顧みず薪さんを守ろうとする―をしてしまう青木。身代わりではないのだとわかっていても二人を重ねずにはいられない。
それは薪さんにとって救いであり、苦悩の始まりでもあるのだろう。
そしてこれ以降、なんとなく本編と違和感のあったエンディングが心に浸みるようになった。
難を言えばちょっと説明不足のような気がしたので、できればもっと時間をとってじっくり描いて欲しかった。それと、作画がいまいち。
それにしてもじっくり見ると突っ込みどころの多い作品だ。特にオリジナル部分。
薪さんて研究部門のけっこう偉い人なのに、なんで現場の最前線でパシリをやらされているのだろう。
ピザやら赤ん坊の紙オムツ(たぶん)やら胸にかかえて運ぶ姿は、ああ、アニメの薪さんだな〜と嬉しくなってしまうのだけど。