NY国際インディペンデント映画祭アニメーション部門・最優秀作品賞、同部門・国際アニメーション最優秀監督賞をダブルで受賞、という、まるで酔っぱらってこしらえた子供がノーベル賞をもらっちゃったかのような(なんだそりゃ)栄誉に輝いた…とかいった先入観抜きで観た方が、きっと気楽に楽しめる快作。もっともこの映画、制作当初はFlashのアドビ社から「Flashは映画を作るためにはできていません。いい加減にして下さい」とすら言われた、まさに無謀な賭けだったのだが、まさに結果オーライ。この作品の中核的存在であるFROGMANは“泣かせ”も得意だが、今回はほぼ封印。まるで昭和に繁栄を誇ったグランドキャバレーでどんちゃん騒ぎをするかのような、万人向きではないが壮大かつキッチュな世界が展開されている。
音楽は『相棒』、OVA『FREEDOM』の池頼広氏が担当(一部、TVシリーズでのmanzo氏による楽曲も使用)。こんな(失礼)作品でも、いつもの重厚なスコアは健在だ。
なお、このDVD、商品の表示とは一部異なる部分があり、本編収録時間はおよそ95分(うち、同時収録『古墳ギャルのCoffy』は約17分)。これは劇場公開後、夏に入ってからTOHOシマネ…じゃなかったシネマズ六本木ヒルズで上映された、おしまいに「おまけ映像」がついている“ギヒルズ・オリジナルバージョン”で収録されていることによる(急遽、このバージョンで収録することになったのかもしれない)。
本編以外では予告・特報・CMのほか、FROGMANらによる音声解説も収録。
そして2008年5月、劇場版第2弾が公開された。今回はなんと、ゲストとして滝口順平、野沢雅子、銀河万丈といった大物声優の方々も参加しているという。公開エリア外に住む我々には、いつ観られるのか見当もつかないが、とりあえずはその日を楽しみに待ちたいと思う。