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秘密結社の手帖 (文春文庫)
 
 

秘密結社の手帖 (文春文庫) [文庫]

渋沢 龍彦
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

グノーシス派、薔薇十字団、フリーメーソン―。たえず歴史の裏面に出没し、社会に影響を及ぼしつづける人間集団、秘密結社。排他的で、儀式の秘密を共有するこの妖しい集団はいつ作られ、何を行ってきたのか。正史では扱われることの少ない秘密結社の数々とその実態を紹介する、知の迷宮を彷徨うエッセイ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

渋沢 龍彦
昭和3(1928)年、東京に生れる。本名渋沢龍雄。東大仏文科卒業。マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら多くのエッセイを発表、小説にも独自の世界を開いた。62年8月病没。56年「唐草物語」で泉鏡花文学賞、63年「高丘親王航海記」で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 341ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2004/09)
  • ISBN-10: 4167140071
  • ISBN-13: 978-4167140076
  • 発売日: 2004/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 哲学する河童 トップ500レビュアー
形式:文庫
「秘密結社」という言葉を聞いて、知的好奇心をくすぐられる人はとても
多いのではないだろうか。
本書は、「秘密結社」という興味深い題材を扱った本が日本ではほとんど
無いために、その方面に興味を持つ人の好奇心をなるべく満足させることを目的として書かれたものであるらしい。
初版が出版されたのは今から40年以上も前のことだが、現在でも類似のテーマを
扱ったものは少なく、かなり貴重な本であることは疑いようがない。

本書のどの部分を読んでも面白いのは、『秘密結社の手帖』というタイトルに惹かれて本書を
選んだ読者がどのようなことに興味を持つのかを、著者が完全に熟知しているからだろう。
「秘密結社」に大きな興味を持っているのは誰より著者自身であり、そのような人間にしか持ち得ないセンスが至る所に散りばめられている。
読まなくても損をする内容ではないが、読めば間違いなく面白い。そんな一冊。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
秘密結社といえば、戦後日本で育った大多数の人間にとってまず思い浮かぶのは「ショッカー」でおそらく相違ないだろうが、フィクションをのぞいても、世の中にはこれまで様々な種類の秘密結社がいろいろな目的で結成され、現に活動している組織もある。そのことを本書『秘密結社の手帖』は教えてくれる。早川書房から66年に出版されたものが、84年に河出書房から文庫化され、さらに04年に文春から再文庫化されたのがこの本。

秘密結社の目的別分類に始まり、原始社会から、基本的には時系列に各時代各地域の秘密結社を紹介する。その奇妙でいてグロテスクな入社式から、その目的、血なまぐさい活動の内容まで、事細かに調べて書かれているが、エッセイ調で読みやすい。

特に、この本を手に取った多くの読者の興味をそそるのはフリーメイソンだろう。数年前に「都市伝説」として再ブーム化したが、この66年に出された本ではすでに、この組織が実は人々が恐れおののくようなカルト集団ではなく、もともとは大工の協同組合的側面の強い組織であることが明かされていて、拍子抜けする。そのほかにも、二元論の代名詞ともいえるグノーシス派や、薔薇十字団、さらにはインドのタントラ(詳しいことはお父さんとお母さんに聞こう!)にまで話が及ぶのだから、こうした「変なもの」に興味がある人は、読まない手はないだろう。

博覧強記と言える澁澤の一連の仕事は、今でいうと紀伊國屋書店などで「サブカル」という棚に納められた書籍のそれを、いわば先取りしていたといえる。しかし、これは解説の写真家藤代冥砂も指摘しているが、彼には独特の生真面目さがあって、あとがきでも秘密結社についての社会学をはじめとするアカデミックなアプローチがないことを不満げに語っている。ある種の使命感とともに本書を書き上げたようだが、検索エンジンのない時代の仕事とは思えない、情報収集力と編集力である。
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