新選組物ということで前々から目をつけていたのですが、
絵柄のごつさと設定の破天荒さにこれまで敬遠していました。
友人に薦められたのをきっかけに全巻購入して一気に読みましたが…
これはもう凄かったです。凄かったとしかいいようがない。
初めの方はまだギャグで笑い飛ばせる余裕があった。暴力シーンやら色々ありましたがそれはそれ。
それが読み進めていくうちにもう時間忘れてました。荒唐無稽な設定だということを忘れそうになりました。
最後まで一気に読みました。ひりつくような痛みが喉元までせりあがってくる感じ。まさにそんな気分です。
ギャグものにありがちな手抜きの歴史考証やらご都合主義の展開はありません。
実際の新選組はこうこうこのようにして崩壊していった、それを納得する事実として受け入れられるのと同じように、
三宅新選組はこの形で崩壊していったと受け入れられます。
近藤は最後まで近藤でした。その他の誰もぶれることなく最後まで走りきった。
私は特に藤堂のファンなのですが、彼が最終的に新選組を離隊するまでの過程を
納得のいく形できちんと描いてくれる作品は私の知る限りごく少数です。
そこにこの作品には無理がない。
あり得ない設定です。設定だけ聞くとギャグとしてしか想像できない。
それなのにこの世界、あり得ない世界での辻褄はこの形でのみ合うのだろうと作者の力量を感じました。
少し堅い感想になったので付け加えると、おまけの漫画がとっても和みます(笑)
そして土方さんの洋装がとってもお似合いです。
初期の巻に比べて絵柄も綺麗になっているので洋装の土方さんに胸があるのは色々と目に毒です(笑)