伊坂幸太郎さん、北村薫さん、有栖川有栖さんなどジャンルも作風も異なる12名の作家さんの12編の小篇。
特徴的なのはそれぞれのストーリーが、登場人物の2人のそれぞれの視点から語られる2つの作品で1つのものとしていること。A面小説、B面小説といった具合。
ストーリーにも作家ごとに濃淡があって、クスッと笑えるものから、気分が沈んでしまいそうになるものまで。ちょっとごっちゃ過ぎるのと、1編1編が短編というよりはショートショートに近いので、さくっと読めますが、正直なところ物足りない感じの方が強かったです。
個人的に好きなのは、
元彼の結婚式の帰りにバーで沈む女性と、その女性に無き祖母の面影を抱いた男性「彼女の彼の特別な日/彼の彼女の特別な日」森絵都さん。
電話をしている間に書いたメモやこねくり回した電話コードが芸術になる電話アーティストに関わる二人「電話アーティストの甥/電話アーティストの恋人」小川洋子さん
周りのファンに囲まれた二枚目俳優とその恋人「お江戸に咲いた灼熱の花/ダーリンは演技派」三浦しをんさん
普段、あまり読まない3人の作品が気に入りました。