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そんな、自分だけのフィルターのかかった自分だけのもののはずの「視線」=「世界」が、誰かにみられるとしたら・・・?
この本には、生前の脳が見た映像を再現するMRIスキャナーを使った捜査で大統領殺害の真相をあばく[
秘密-1999-]と、連続殺人事件と相次ぐ少年の自殺を結ぶ謎を明かす[秘密-2001-]が収録されています。
こんな風にかくとものすごい刑事モノのようですが、全然そんなことはないです。
最近のマンガはつまらない、と思っている人にぜひよんでほしい。
大人の方にも、男性の方にもオススメできるとてもすばらしい作品です。
もちろん、純正少女漫画ファンの方にもオススメです。
とにかく、清水玲子さん独特のキレイな線でかかれた綺麗な画面。
とくに「視線」にこだわった作品なだけに、「漫画は絵でみせるものだ」ということを
再認識させられてしまいます。こういう漫画がかける人は、なかなかいないのではないでしょうか。
とにかく、四の五のいわずに読んだ方がいいとおもいます。
これは、ちょっとスゴイ世界観ですよ。
文句なしの、5つ星。
それは死者の気持ちを踏みにじっていないか? あるいは猟奇殺人者の歪んだ怒りや憎しみや残忍な欲望を目の当たりにして、ひとは正気でいられるのか?
収録された二つの話は、同じSF設定―死者の記憶を映し出す技術―の、全く違う側面を描いている。
人が心に秘密を持つ理由は多様。犯罪捜査というミステリ/サスペンスの形から、人の悩みや苦しみが立ち上がる。それは誰かを密かに想う気持ちだったり、思い出したくない後悔の記憶だったり、生々しい欲望と狂気や、あるいは、親しいひとを傷つけることへの恐れであったり。
精緻で淡々とした画面ながら、痛々しく重い物が語られる。この痛みと哀しみも、余さず味わってほしいところ。
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