科研費シーズン9月〜11月の直前に出版された、科研費申請書のノウハウ本です。科研費申請の全般的な注意事項、科研費の説明、申請書記入時の具体的な注意事項、採用者のインタビューなどが非常に豊富な実例とともに紹介されています。
本出版社の同様のノウハウ本(メールや論文など)は、内容が薄かったり、ほとんど筆者の自己満足で応用が難しかったりするものがあったので、あまり期待せずに購入しましたが、良い意味で裏切られました。
教授から科研費申請しろ、と言われたものの、なかなか周りの申請書を見せてもらったり、指導を仰ぐのが難しい環境の方も多いと思います。十数ページにも及ぶ申請書ファイルに、数十ページの説明書、、、途方に暮れる方も多いでしょう。わたしもどこから手をつけてよいのか、手が出ませんでした。
この本は、採用の実際から、実際採用された例文までとにかく豊富に実例が出ています。正直、ここまで"ぶっちゃけちゃって"いいの?と思いました。特に申請課題のタイトルの成否とコメントの一覧には脱帽です。わたしは、まだまだ駆け出し研究者ですが、この本の通りに書けば(つまり、この本の通りに研究計画について思考して、伝えることができれば)、大きな科研費獲得も夢ではないと思えてきます。科研費申請のノウハウをここまで公開してくれた筆者に感謝いたします。