DVD全27枚のうちの、ちょうど1/3を経過した段階での名盤。バラ買いするなら入手価値の高い1枚。
「第31話/南部博士暗殺計画」「第32話/ゲゾラ大作戦(前編)」「第33話/ゲゾラ大作戦(後半)」「第34話/魔のオーロラ作戦」の4作品を収録する。
31話の見どころは、ジョーの謎に満ちた過去がごくわずかながら、ジョー自身にもはっきりとはしていない記憶の断片として姿を現すところ。南部博士を乗せてハンドルを握るジョーは、巨大都市(国際科学技術庁のあるアメガポリスか・・・・?)のハイウェーでギャラクターの女忍者隊デブルスターに襲われる。ジョーの脳裏を一瞬横切るまがまがしい過去の映像が、デブルスターの凶刃をすんでのところでかわすが・・・・。珍しくジョーが女性と接点を持つ展開もあるが、その女性が誰であったのかはずっとのち第81話でようやく明かされる。
第32/33話は、スピード感のあるテンポのよいストーリー展開で非常に魅力がある。なんといっても32話の導入部がいい。もういきなり忍者隊がギャラクター基地に潜入して大暴れをしているシーンから始まる。激怒する総裁X(32話あたりで激怒していたのでは最終話まで身がもたないって・・・)。名誉挽回をかけてロンパーク市に攻撃予告をするベルクカッツェ。そして登場する鉄獣ゲゾラは、見た目はあまり恐くなさそうなイカ型メカながら実はかなり手強い。いつになく巧妙なギャラクターの罠にてこずり、やがてジュンと甚平は捕らえられてしまう。科学忍者隊は5人でひとつ、誰が欠けても成立し得ないという強いチームワークが感じられる作品。ちなみにゲゾラは第59話と第82話にも再登場する。
第34話はさほど特徴のない単発モノ。脳波交換光線を出すメカ鉄獣サンダ−ザウルスによって南部博士はサルの脳波に、竜はネコの脳波にされてしまう。冷静に対応しようと努める健と乱暴に手を出してしまうジョー。珍しく積極的に作戦を提案するジュンの考えで、忍者隊は窮地を脱し勝利する。
このvol.9で特に強く感じるのは、忍者隊同士の信頼の強さと深い意味での仲のよさ。常に互いに光と影の如く寄り添い合い、助け合い、思い合って任務にあたっている。その細やかな心情には、単なるアニメの域を越えた繊細さが感じられてならない。