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科学大国アメリカは原爆投下によって生まれた―巨大プロジェクトで国を変えた男
 
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科学大国アメリカは原爆投下によって生まれた―巨大プロジェクトで国を変えた男 [単行本]

歌田 明弘
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

膨大な資料から浮かび上がる原爆開発計画の真実。

内容(「MARC」データベースより)

原爆開発プロジェクトは、アメリカは強い国でなければならないという信念に取り憑かれた一人の男によって推進された。マンハッタン計画の知られざる真実に迫る。96年刊「マルチメディアの巨人」の草稿を元に加筆再構成。

登録情報

  • 単行本: 478ページ
  • 出版社: 平凡社 (2005/07)
  • ISBN-10: 4582824455
  • ISBN-13: 978-4582824452
  • 発売日: 2005/07
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.8 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 865,013位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 科学大国アメリカ 2010/5/19
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
何故、ある種の優れたテクノクラートを欧米は生み出せるのか?
何故、アメリカは科学大国になったのか? 
アメリカの科学政策から日本が参考にすべき点はないか?
 この本を手にしたのは、このような問題意識に答えてくれる本を探していたからだ。
このような考え方でこの本を読むのは、もしかしたらこの本を通じて著者や訳者が伝えたかったこと
とは違うかもしれない。しかし、科学(特に二十世紀以降の大規模プロジェクト)が大きな政治的
指導力のもとで大成果をあげていくという構造に明確な転換期であった第二次大戦前後の超個性的な
人材が活動していく様を知るには良い本だと思うし、一人の科学者の動向を掘り下げ、その活動が
どれだけ今の科学に直接的影響を与えているかを知るには良い情報である、さらに上記の疑問にある程度答えてくれたという点で有意義な資料になった。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西岡昌紀 VINE™ メンバー
形式:単行本
 ヴァニーヴァー・ブッシュ(Vannevar Bush)と言ふ人物を御存知だろうか?
 ヴァニーヴァー・ブッシュ(1890~1974)は、「マンハッタン計画」の名で知られる原爆製造部隊を立ち上げた科学者である。ヴァニーヴァー・ブッシュは、同時に、微分解析機と呼ばれる初期のコンピューターや、ハイパーテキストの原型とも呼ぶべきメメックスと言ふ装置の発明者でもあった。即ち、彼は、原爆とコンピューターと言ふ、20世紀後半のアメリカにとって、死活的とも言ふべき二つのテクノロジーの誕生と成長に決定的な役割を演じた科学者だったのである。
 33歳でマサチューセッツ工科大学(MIT)の電力伝導学教授と成ったヴァニーヴァー・ブッシュは、48歳の時に、カーネギー研究所の所長と成る。そして、その地位から、ハリー・ホプキンスの斡旋で、フランクリン・D・ルーズヴェルトに会ひ、国防研究委員会(NDRC)と言ふ国防の為の科学振興を企画、推進する委員会を立ち上げる。--このブッシュ率いるNDRCこそが、イギリスで開始された原爆開発計画をアメリカの物とし、「マンハッタン計画」と言ふ名の原爆製造部隊を立ち上げ、アメリカを核時代に導いたのである。
 本書は、そのヴァニーヴァー・ブッシュが、科学者として、そして、政治家として、行なった事を史料に基いて、詳細に記述した本であるが、ヴァニーヴァー・ブッシュのこうした役割から予想される様に、原爆の開発を通じて、アメリカの科学技術が、どの様に変質したかを解明する事を主題として居る。
 本書を読むと、原爆が製造される過程で、アメリカにおいて、科学と科学者の役割がいかに変質したかが良く理解される。又、故アイゼンハワー大統領(この大統領は、軍人時代、日本への原爆投下に反対した人物である)が、1961年のお別れのスピーチで警告した「産軍複合体」の起源が、実は、原爆製造に有った事が良く理解される筈である。
そして、これは、既にアルペロヴィッツなどの歴史家によって論証され尽くした事であるが、アメリカが日本に原爆を投下した理由は、「日本が降伏しなかったから」でも「百万人の生命を救ふ」為でもなかった事が、痛感される筈である。
 第二次世界大戦が終結して60年間、日本は、唯一の被爆国であった。その故に、日本人が、広島と長崎の惨禍を記憶し、世界に伝えようとして来た事は、当然であった。しかし、皮肉にも、その被爆体験を語り、伝えようとする気持ちの余り、日本人は、アメリカが、原爆を製造し、使用するに至った歴史を知る努力をおろそかにして来た面が有ったと、私は、思ふ。本書は、私達に、私達が知る事をおろそかにして来た、そうした歴史を語る貴重な一書である。

(西岡昌紀・内科医/広島と長崎に原爆が投下されて60年目の秋に)

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