まず面白かったのは、
2章の「人は生まれながらにして文系」の項にある
3つのテストだ。
簡単な論理テストなのだが、
それぞれ以下のような設定で立てられている。
・トランプの裏と表
・乗り物を使ってニューヨークへ行く話
・ビールを飲むことと法律について
論理的には、まったく同じ意味を問うテストなのに、
自分に身近であるほど、正解率が高くなるという。
つまり、純粋に論理で考えるよりも、
暮らしのなかのきまりごとなどに
われわれは、強く影響を受けているのだという。
そんな、非論理的な人間が、いま叫ばれているように、
なぜ科学を知る必要があるのか?
そして、どうやれば多くの人が科学に関心をもてるのか?
自然環境がどんどん壊れていく中で、
人間のあり方の根っこから、
もう一度とらえなおして、
そのうえで、地球環境までのことを考えていこうとする
著者のスタンスは、迂遠かもしれないが、
意外と近道なのかもしれない。
どんどん読めて、読みながら考えられる本。