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科学は誰のものか―社会の側から問い直す (生活人新書 328)
 
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科学は誰のものか―社会の側から問い直す (生活人新書 328) [新書]

平川 秀幸
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

科学は、専門家に任せるな。
遺伝子組換え作物から、再生医療まで。
社会問題化した科学と、どう向き合うか。

素人は、科学技術に口出しできるのか。

アポロと大阪万博に見た、明るい未来を切り拓く科学技術の夢。
しかし、水俣病、もんじゅ事故、BSEと、科学技術はまた「社会問題」であることも、私たちは知っている。
「緑の革命」がもたらしたのは、福音か災厄か。
再生医療は人間の死生観を変えるのか。
吉野川可動堰建設問題では、何が争点となったのかーー。

遺伝子組換え作物から再生医療まで、暮らしに深く関わる科学技術の問題にどう向き合うか。
哲学、政治学など文系のアプローチを用いて科学を見つめれば、サイエンスの「不確実性」や、テクノロジーに埋め込まれた「政治性」が見えてくる。
科学技術と社会がいかに深く作用しあっているかを解き明かし、専門家と素人の知性を架橋するSTS(Science,TechnologyandSociety,科学技術社会論)入門の決定版。


<目次>
はじめに

第1章 輝かしく陰鬱な1970年代という曲がり角
第2章 「統治」から「ガバナンス」へ
第3章 科学は「完全無欠」か
第4章 科学技術と社会のディープな関係
第5章 科学の不確実性とどう付き合うか
第6章 知ること、つながること
第7章 知を力にするために

おわりに

内容(「BOOK」データベースより)

遺伝子組換え作物から再生医療まで、暮らしに深く関わる科学技術の問題にどう向き合うか。哲学、政治学など文系のアプローチを用いて科学を見つめれば、サイエンスの「不確実性」や、テクノロジーに埋め込まれた「政治性」が見えてくる。科学技術と社会がいかに深く作用しあっているかを解き明かし、専門家と素人の知性を架橋するSTS(Science,Technology and Society科学技術社会論)入門の決定版。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2010/9/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4140883286
  • ISBN-13: 978-4140883280
  • 発売日: 2010/9/8
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たこやき21 トップ1000レビュアー
科学(科学技術)と社会の関係について述べた書。
まず、20世紀後半以降の社会と科学の関わりについてのトピックスについて綴り、その後、「科学とはどういう営みか」について説明する。そして、社会と科学は互いに関係したものであることを述べた後、我々がどう向き合うべきなのか、について提案する。という構成。

私は後半の内容については勿論なのだが、中盤に書かれる「科学とはどういう営みか」だけでも、十分に読み応えのある書だと思う。
新聞などでは、「こんな論文が掲載された」「最新の研究」と言ったものが、まるで、正しいと証明されたのように報じられることがある。しかし、論文の掲載というのは、あくまでも矛盾などがなく、「一応、確からしい」というだけのこと。「最新の研究」というのは、その後の研究で「ひっくり返される可能性が高いもの」なんていうのは、それだけでも素人としては勉強になる内容だと思う。

そして、その研究にも、費用などが掛かる以上、社会と結びついており、社会の期待や利益といったものに研究費配分などが左右される、というのは、研究者としての経験もあっての文章だと感じた。

著者の提案する、関わり方、は、「皆で話をしよう」というもの。
それは、素人と研究者、もそうだし、素人同士でも構わない。とにかく、まず、皆が科学に興味を持つこと、が大事だと言う。
素人が話をすることで、社会の風潮などにもなるし、また、時間や知識がなくとも、寄付などの形で審査団体を作るという手もある。そのためにも、というわけである。先に社会と切っても切り離せない、などがしっかりと記された上でなので、すんなりと納得することができた。

本書を読む上で、唯一、気になったのは著者独自の造語がやたらと多いこと。多少、出てくる分には良いが、次から次へと出てくると、逆に読みづらいと感じる。

ただ、社会と科学の関係についての内容は、凄く納得できるものだった。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By LandG
本書では「科学は唯一の正しい答えを保証してくれる」ことが期待されることがあるという科学に対する過去の誤解からスタートし、われわれはどうすべきかまで議論しており、著者の(この学問分野の研究者の一般的な)考え方をわかりやすく示す良い入門書と言えるかもしれない。

しかし、そこで言われる科学の信頼危機は、2章に書かれるBSEの問題に示されているように科学の傘を借りた公権力による意思決定システムの信頼危機を『科学の信頼危機』と言いかえているにすぎないのであるが、本書ではそれを科学技術自体の枠組みの信頼危機と同一視しているような書き方がされている。一方で著者自身も、専門家はBSEの危険性を報告書に併記していたが、意思決定の段階で見過ごされたとも指摘しており、そのことからも両者を同一視するのは間違いであることは明らかである。

それにも関わらず、欠如モデルには欠陥があるがゆえに専門知は信頼を失い意思決定に専門知は役に立たない、あるいは科学技術理解増進活動(PUS)は意味がないゆえに専門知の提供は意味がないというような書きっぷりをしてしまうのは極論でしかなく、そこに著者の拠り所のほころびを感じざるを得ない。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
科学技術の進歩によって、人間社会は豊かさを増してきた。
海外では、市民社会と科学技術とが歩み寄りつつあるのだが、
日本ではまだ「科学技術」と市民社会の間に高い障壁が立ちはだかっている。
市民社会とは海外で言うならば、環境NGO、消費者団体、農民団体などである。
リスクを考える際に、評価を行う場合においても、専門家と市民とがよく話し合い
最適な試験を行うこともできるようになり、お互いのリスクへの理解を深めることができる。
リスクとは嫌われる要因でもあるが、逆にビジネスチャンスへも方向転換できる。
どういうものが求められているのかを知ることになるからだ。
しかし、立ち上げるにはかなりの努力も必要になるだろう。
日本では大学にそのような機関ができているようだ。
市民側も積極的に「知る」ことを、「無知」であると思わずに
解決していく姿勢を持ち、仲間を作っていくことが明るい社会を作ることにつながると思う。
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