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科学の方法 (岩波新書 青版 313)
 
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科学の方法 (岩波新書 青版 313) [新書]

中谷 宇吉郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

人工頭脳、原子力の開発、人工衛星など自然科学の発展はめざましい。しかし同時にその将来のありかたについて論議がまき起っている。著者は、自然科学の本質と方法を分析し、今日の科学によって解ける問題と解けない問題とを明らかにし、自然の深さと科学の限界を知ってこそ次の新しい分野を開拓できると説く。深い思索の明晰な展開。

登録情報

  • 新書: 212ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1958/6/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004160502
  • ISBN-13: 978-4004160502
  • 発売日: 1958/6/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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44 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By CARAX
高3の夏休み、この本を読んだときの衝撃は忘れられない。

「科学は直線的に進化していない」「科学は自らの方法論でわかるところを説明しているだ

け」「自然には科学の方法ではけっして理解できない広大な領域がある」……こういった主

張を、一級の科学者が語っている。小学校以来がちがちの理系少年だった私は、頭をハン

マーで殴られたような気分になった。

結局大学では志望通り理学部に進んだが、もしこの本に出会っていなかったら、周囲の同

級生や先輩たちと変わらない、もっとずっと視野の狭い人間になっていたことは間違いない。

そして科学に対する信頼と、それゆえの傲慢さを持ち続けていたろうし、いわゆる曖昧で結

論の出ない「文系的学問」への蔑視の念を、今でもきっと払拭できなかっただろうと思う。

この本は、科学を志す学生や、現に科学的手法で仕事をしている人が、「自分の立ち位置」

をしっかり捉え直すのに、格好の書だ。自分はこの宇宙的規模の自然のただ中で、一体何

をやっているのか、やろうとしているのかということを。

それは、自分の仕事を無意味に感じることに決してつながらない。それより、所詮、宇宙か

ら見れば塵のような存在に過ぎない人間という生き物が、無限の自然を相手に鑿(のみ)を

ふるう崇高な営みとして「科学」という手法をとらえ直すことに、きっとつながるだろう。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 悠蝶
中谷宇吉郎はとても謙虚で正直な科学者であると思う。なにしろ「科学には限界がある、科学はただわかりそうなところを見つけてはつっついているに過ぎない」と言い切ってしまうのだから。けれどもこの中谷宇吉郎の科学に対する姿勢は私たち自身にも通じるような気がする。私たち人間には限界がある、私たち人間はただできそうなことを見つけてはつっついて生きているに過ぎないのかもしれない。
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゴルゴ十三 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー VINE™ メンバー
1958年当時の日本の書物に、後年の科学論の方向性が記述されていることに度肝を抜かれました。つまり、

・科学とは人間が自然の中から現代の科学の方法により抜き出すことに成功した自然像である。(つまり、記述不可な自然現象はいくらでもある) 「事実が科学を作るだけでなく、科学が新事実を見いだすこともあるのである」的な記述が散見され、まさにKuhn流の科学論の萌芽がここに読み取れます。(村上陽一郎著「新しい科学論」などもご参照下さい)

・「分析と綜合」による手法(部分に分けて分析し、あとで分析結果をまとめ全体像を捉える、という方法)で解析可能な自然現象・物質については、科学的手法が有効に使えるが、世の中その手法が適用できない現象にも溢れている。その例として、桜の木と梅の木の見分け方(枝振りで判断できるが、どう数値化するのかが困難)、土器の分類方法(中谷氏の弟の苦労話)などの例を挙げ、生命現象の解析も難しいだろうと主張します。この辺りの氏の思いは、氏の「雪の結晶形」の研究と密接に関係してるものと思います。もし氏が後年、ポランニ─の「暗黙知の次元」や複雑系の科学(chaos, fractal)の発展を知ることができたとしたら、どのような感想を持たれたか興味あるところです。「すでにその萌芽的側面が自分の本の中に書かれてる」という感想を洩らされたかも、と想像します。それだけ時代を先取りした視点が、既にここに現れているのです。

科学の世界には、いつの時代でも「その頂点に達した(→他にすることは残されていない、やり尽くした)」という達成感があるが、その時に、自然の深さと科学の限界を知っていた人達が新しい発見をすることで、科学の新分野を拓いてきたのだ、という氏の主張が、一冊を通して非常に分かりやすく説明されています。科学分野に身を投じている人は勿論のこと、理科系の大学1~2年生にもお薦めしたい本です。

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科学と生きることの喜び
はしがきによると本書はNHKの教養大学講座の速記録が元になっているという。当時は今よりも時間がゆっくり流れ一流の科学者の講義が庶民に楽しまれていたのだろう。ニーチ... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: あぎ
「科学は、自然と人間との共同作品である」の意味
●「哲学的な意味での方法論」には触れないと序文に書かれているものの、実在論の問題にかなり踏み込んでいる。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: おばぼたる
雪については知っていたが、先生の丁寧な科学思考へ
 これから科学を学ぼうとする人に向け、科学の楽しさを伝える本。心構えと先生の丁寧な執筆には頭が下がります。
投稿日: 20か月前 投稿者: 後生畏るべし
科学と技術
科学は再現できることが重要だという。
しかし、ビッグバンや、将来起こることの予測は、再現できるとは限らない。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/2 投稿者: kaizen
岩波新書のレヴェルを現す本
ごく平昜に書かれていながら、内容が素晴らしく濃いという本が良書という物の特長だとすれば、岩波新書の青色本は、この類の良書が異常に多い。やはり、本当に優れた著者が書... 続きを読む
投稿日: 2009/1/10 投稿者: 時代錯誤
科学的なものの本質について
今日的な科学哲学のテーマが、軽くではあるがほぼ網羅されているともいえる。
時代を考えると、非常に良書。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/14 投稿者: θ
「科学」って何だろう
科学的手法とはなにか,その特徴と限界について,平易に書かれた本。

たとえば,あるものの長さを「正しく」測定するということは,どういうことであるか。... 続きを読む

投稿日: 2004/9/27 投稿者: kenipi
知識は知恵の門
自然科学にしろ、社会・人文科学にしろ、考察の対象は広大かつ深遠である。人がその前にいかに敬虔に、謙虚になれるか。ニュートンは、砂浜で遊ぶ幼児に喩えた。しかし卑小な... 続きを読む
投稿日: 2003/1/28
究極の一冊
この本は、すごい。タイトルはとても抽象的であるが、この本を読むと物理現象の解析に対する数学の役割とその限界が良く理解できる。この点は、私の知る限り、学校教育で習う... 続きを読む
投稿日: 2002/4/29
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