科学者が、科学では証明できないこと、たとえば神や幽霊を完全否定しているわけでもないし、1か0かのデジタル的な考え方をしているわけでもないんですよ。
「神秘の領分と科学の領分に折り合いをつける」と主張されているように、似非科学やトンデモ学説をただ単にたたくためではなく、「いろんな情報を読んで取捨選択していく力」が身に着く本ですね。
(似非科学等につきましては、推薦図書リストを付けておられます。)
似非科学といわれているものの中には
○まだ科学では証明されていないだけで、将来的に認められるかもしれないこと
○すでに科学で「できない」ということははっきりしていること
○科学者の人々が(私利私欲のために)確信犯で主張していること
もしくは都合のいい部分だけ取り上げて信じるように操作がくわえられているもの
があると思いますが、受け手側はこれらを判断する必要があります。
わかりやすく単純化した理論がテレビでも受け入れられやすいのですから、「○○大学教授推薦」なんて言葉がついたら余計信じられやすいですよね。
血液型別性格占いにせよ、雨女・晴れ男にせよ、楽しんでネタにするのはいいですが、実際に本気にする人が多いことは困りもの。
大の大人が実際のところ「○○食べたら痩せる」という情報に振り回され、スーパーの食材が売り切れる状態が続いているするところをみると笑い話ではすまされません。
わかりやすい文章で書かれているので、学生の人も、早くからこういう考え方を身につけるために読んでおいたほうがいいかもしれません。
例えば、偶然・必然を説明するために、確率論を文章だけで説明されているのもわかりやすいですので、理系アレルギーの方にもとっつきやすいかと思います。
生意気なようですが、ダメダシをさせていただければこの「会話体調」というのが、私ちょっと苦手なんですけどね。