『科学と方法』は、ポアンカレ思想集の3巻目にあたる著作です。
第2巻『科学の価値』で現れた概念、「科学のための科学」に関する、より踏み込んだ議論がなされます。
この中で著者は、どうして我々が自然や科学を「美しい」と感じるのか、その理由について示唆を与えます。
科学における事実選択の方向性、科学上の発見のメカニズム、自然に対する我々の審美的感覚・・・
これら3つが有機的に絡み合っていく様を、まざまざと見せつけられます。
漠然とした美的感覚に対する論理的根拠が得られたような気がして、非常に面白味を感じました。
第2巻
『科学の価値』や第1巻
『科学と仮説』を読んでいなくても、内容は充分に理解できますが、
どちらも本書と同じく興味深い話が多いので、上記2冊もお勧めです。(品切状態なのが残念ですが。)