メタローグ
ビックバン仮説とオカルトはどこが違うのか、という問いかけに意表を突かれ、1992年のローパー世論調査で、アメリカ人の2%は宇宙人に誘拐されたことがあると結論づけられた、との記述に笑わされながらもゾッとする。科学万能という思いこみを解き、〈かけがえのない私〉探しといったものに科学は関与できないと指摘する本書は、現代人の無意識の奥底に切りこんで、その無知と思いこみを撃つ。巻末にある、未来のオリンピックやバーチャル・リアリティの話は、著者のシニカルな視点が冴えわたって、そこらのホラー小説より、よほど身の毛のよだつ思いをさせられる逸品。これは傑作です。(守屋淳)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
内容(「BOOK」データベースより)
19世紀、錬金術などの秘術でしかなかった「オカルト」は「再現可能性」と「客観性」という二つの公共性を獲得して「科学」になった。そして今、科学は極端に難解化して普通の人には理解不能となる一方、現代オカルトは「かけがえのない私」探しの魅力的なアイテムとなった。科学で説明できることとできないことは何か?科学で得られない答はオカルトによって得られるのか?人はなぜオカルトに走るのか?際限なき「原理への欲望」と「コントロール願望」という共通項から、「科学」とその影であり鏡でもある「オカルト」の関わりとゆくえを解き明かす刺激的論考。
内容(「MARC」データベースより)
人はなぜオカルトに走るのか? 科学で得られない答えはオカルトによって得られるのか? 際限なき「原理への欲望」「コントロール願望」という共通項から、科学とオカルトの関わりと行方を解き明かす。〈ソフトカバー〉