この手の本はマニアの視点であら探しを始めると、いくらでも突っ込みどころが出てくるもの。この本も例外ではないが、それでもSF入門書としては相当がんばっているほうだと思う。海外の作品名や専門用語に英語表記が入っているので、自分で突っ込んで調べたい時に非常に便利。ロボット工学3原則の原文も、この本で初めて見た。
科学的な解説部分もかなり詳しく、真面目な図解(萌え絵じゃない図)が多く入っているのが良い。どうせ萌え系イラストの横に適当な解説文が1ページだけ載ってて終わりだろう…と思ったら全然違った。解説内容が怪しいところも無いことは無いが、ちょっと前に出てた萌え元素周期の本とか、今までの萌え萌え辞典シリーズに比べたらかなりましなレベルと思う。
全体的にマニアックで内容も詳しく、イラストも上手いので満足度は高いのだけど、それだけにくだらないミス(誤変換など)がちらほら目立つのは残念。文章やイラストのあちこちに無駄なパロディが散りばめられているので、そういうのを必死で探しながら読んでるからミスも目についてしまうのかもしれないが…。
まだ青空文庫にも入ってない千年後の世界(押川春浪)のあらすじが載っていたのが個人的には満足。