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秋葉原事件―加藤智大の軌跡
 
 

秋葉原事件―加藤智大の軌跡 [単行本]

中島 岳志
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ友達がいるのに、孤独だったのか?何が加藤智大を歩行者天国に向かわせたのか?青森から秋葉原までの全行程―。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中島 岳志
1975年生まれ。1999年、大阪外国語大学外国語学部卒、2004年、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。現在、北海道大学公共政策大学院准教授。学術博士(地域研究)。専門は南アジア地域研究、日本思想史。2005年、『中村屋のボース』(白水社)で大佛次郎論壇賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 239ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/03)
  • ISBN-10: 4023309222
  • ISBN-13: 978-4023309227
  • 発売日: 2011/03
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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「秋葉原無差別殺傷事件」は、2008年(平成20年)6月8日に東京都千代田区外神田(秋葉原)で発生した通り魔事件。
7人が死亡、10人が負傷した。
実行者である加藤智大被告の生年月日は1982年9月28日。当時25歳であった。
このルポルタージュは、被告人より7歳年上である気鋭のライターによって記されている。

執筆態度には非常に好感が持てる。
「結論を導きだして普遍化してやろうという野心」がないのである。
著者独自のどうしてもか書きたかった私見は201ページの5行だけであろう。
そのため、本書は事実のみによって積み重なれて行く。
・金融機関に勤務する同士の夫婦の長男に生まれたこと
・母は被告を極端に支配する子育てをしたこと。
・母の期待に添い、進学校に進んだこと。
・母に口答えしても切ってもらえないので行動で示すようになったこと。
・高層の良心の期待むなしく北大には進めず、短大に進んだこと。
・不細工だから彼女ができないと信じきっていたこと。
・ネットの世界に安住の場所を見つけたこと。
・ささいなことに傷つき職をやめて転々としたこと。
・実は話せる友達は居た事。

これだけの情報があれば、ちょっとした想像の味付けをすれば、被告人の犯行に至る動機とその物語がつづれてしまうだろう。
「進学に熱心な母親の教育に従属して自分を抑えていたものの、一度の挫折ですべてを悲観、やっと見つけたネットという安住の場所にも拒否された男は……」
でも、これは間違っている。なぜならばベタで、分かりやすすぎるからである。精神分析学者などが陥りやすい間違いだ。
青森高校は進学校の範疇ではあるが、たいしたところではないし(マスコミは進学校卒業生の事件というと喜ぶから、そういう形容詞が使われるが)
ネットに没頭している時もオフ会を自ら計画するなど行動派であったのである。

きっと、著者は調べれば調べるほどこの事件を一般化して捉えるのは意味が無いと思ったのだろう。
心の闇はわからないが、読んだ人の心のなかには何かが生まれる。
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30 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私は加藤智大と似たようなものである。だからこの本は私にとっては良い本であった。加藤とまったく性格や家庭環境の異なる者にとっては、事実と思われることが淡々と書いているだけで不満に思うかもしれない。こう書いてしまうとだめなのだろうが、あくまで個人的な感想にすぎないのだから、あてにせずに参考にする程度だろう。そんなことはみなさんわかりきっていると思いますが。私はこの本を読み、もう一度頑張ろうという気になりました。うまく人と距離をおきながら自分らしく生きようとも思いました。加藤と出会っていたらいい関係を築いていけたかもしれない、そう思えるほど似たような方でした。悩んでいる人、生きる希望を失っている人、この本を読んだら、自分にいい聞かせて下さい、私はまだ大丈夫だと。
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14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
淡々と調べた事実のみを並べていくところは興味深く、これまでの報道であまり知られていない情報もあり、あっという間に読んでいけた。本来は大手新聞やテレビの記者がすべき仕事である。いかに彼ら(大手報道機関の記者たち)が表面だけの処理で済ませているかがうかがいしれる。
残念なのはラストである。現れてきた事実を筆者としてどう受け止め、どう表現するかが極めて脆弱でガッカリさせられた。メッセージが中途半端に投げ出されていて、筆者の覚悟が見えてこない。事実を並べるだけのノンフィクションは存在するだろうが、このテーマはそれだけには耐えられないほど重過ぎる。
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最近のカスタマーレビュー
読み手のおかれた状況によるが、よくできている。
題名どおり、加藤氏の生い立ちから犯行に至るまで、関係者への直接取材、裁判傍聴、... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: bubyuki
犯人に寄り添って、事件の謎を究明しようとする著者の態度に感銘
最近、中島岳志『秋葉原事件... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 吉元信行
ニュースの報道とは別物
事件が起きた当時のニュース番組では「アキバ系」「派遣切り」といった流行語を起点として語られていた。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: b-movie
服。。。
筆者の考察が足りないという評価もあるようですが、私個人的には短絡的な結論を述べられるより、事実が淡々と語られるものを期待していたので、とてもよかったです。逆にとこ... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: かめ
力み過ぎているような・・・
秋葉原事件を引き起こした犯人の気持ちが分かる、というような発言を時に耳にすることがあり、その気持ちとは如何なるものなのか、という疑問から本書を手にして見ました。<... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: どぜう
ジャーナリズムの良書
この本を読んで、3つのことを指摘したい。

(1) ジャーナリズム... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: pegasus
新聞記者がやるべき仕事??
中島さんの本を読むのは初めて。いわゆる「秋葉原事件」の犯人である加藤智大さんについて、取材、調査を入念に行っての1書。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: unknown poet
加藤被告のことがよく分かる
幼少期からの被告を追って書いている。事実であろうことを、書き連ねている。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: 1234543
加藤被告のあゆみを一つ一つ追った力作。事件の解明に必読の第一級ノンフィクション
事件直後の様々な分析や批評は、「裁判を通して明らかになった重要なポイント」を当然踏まえていない。無縁社会どころか「加藤には『リアルな世界』に多くの友人がいた」こと... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: Ashurung
一つの資料としては価値があるかもしれません。
公判記録を読んだり、関連記事を沢山読んだりすることはなかなかできせん。この本だと、比較的短時間で、かつ具体的情報を交えつつ、加藤被告の事件までの経過のあらましを知... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: 七つ森ぽるこ
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