本書は、秋田児童連続殺害事件において警察の捜査の問題点に
焦点を当てた一書です。著者は元警察官で退職後、ジャーナリス
トとして、「栃木リンチ殺人事件」など警察の腐敗や捜査の問題点
を検証した書を上梓しています。著者は、彩香ちゃん殺しには、母
親の容疑者と警察間に知られたくない関係があり、警察が事件と
したくないために意図的に捜査を怠ったと結論づけています。その
理由として、彩香ちゃんが自宅から10キロ離れた川原で遺体とな
って発見された際、明らかに不自然な外傷があるにもかかわらず、
それを伏せて転落事故と判断し、以後の追加捜査を中止したこと
など8項目が挙げられています。初動捜査を誤っていなければ、
第二の男子児童殺人は防げたという指摘は同感です。元警察官
という内部の実情に精通する人物の指摘である部分に警察内部
に存在する闇の深さを感じさせられました。