「なぜ…か?」は最近の新書タイトルの流行で、もうエエカゲンにせえって感じだが、書店でパラパラ見た感じで、つい買ってしまった。
主張については、そうですね、ごもっとも、そりゃそうでしょう…という内容ばかり。
ただ、それは一般論として言えることが大半で、秋田に特有のものではない。
たとえば、モンスターペアレントの悪影響によって教師に対する尊敬心が薄らいでいるとか、子供に勉強しろというだけではなく、大人が勉強して手本となりましょうとか、勉強もスポーツもできる文武両道がよろしいとか。
一方、こちらの疑問に対しては、核心に迫る記述がほとんどない。
「秋田の子供はなぜ塾に行かずに成績がいいのか?」
その答えは?
…家できちんと予習・復習をしているから…。
では、なぜ他の都道府県と比較して、その傾向があるのか?
…それが見えてこない。
強いて言えば、秋田県が「頑張ったから」。
どのような取り組みをしてきたかは、一応書いてあります。
しかし、それらがなぜ「家できちんと予習・復習をしている」につながるのか、肝心のリンクが見えてきません。
これでは、多くの読者にとって、あまりにも内容が陳腐でしょう。
要するに、現状分析のレポートではあっても、
示唆に富むアドバイスではないというのが私の感想です。
部分的にはともかく、本書の全体として論理性に欠けるような気がします。