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秋好英明事件 (文春文庫)
 
 

秋好英明事件 (文春文庫) [文庫]

島田 荘司
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和51年に福岡県で発生し、日本列島を震撼させた「一家四人惨殺事件」。満州で生まれ、極貧のなかに育ち、あらゆる辛酸を嘗め尽くしたあげく事件に至った一人の男の姿は、読むものの必を揺さぶらずにはおかない。ミステリー界の雄が渾身の力で対象に肉薄し、その謎と背景とを解き明かした、日本版『冷血』ともいうべき大著。

内容(「MARC」データベースより)

昭和51年6月、福岡県で一家4人が惨殺された。逮捕された秋好英明は当初は犯行を認めたが、公判途中から3人の殺害を否認。しかし法廷は型どおりの死刑判決を出す…。事件の真相に迫る小説。講談社1994年刊を大幅改稿。 --このテキストは、 新書 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 793ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/06)
  • ISBN-10: 4167480069
  • ISBN-13: 978-4167480066
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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人間の欲と業 2005/2/14
形式:新書
 『事実は小説より奇なり』を地でゆく著者の大傑作。彼のファンからすれば、創作ではなくドキュメンタリーと言うことで、敬遠する向きもあろうが、なかなかどうして、こんな物語は小説では書けない。それだけ紆余曲折し、人間の欲と業をこれまでもかと見せられたら、一体何を信じて良いのやら。
 圧巻は終盤の法廷での『証人』と『秋好』の質疑応答。生々しく人間の奥底を見せるに十分な展開は、忘れるなかれ、事実である。
 物語の半分位までは『秋好』本人の生い立ちや周囲との関わりを事細かく描写しているが、これが重要なファクターになっているのは言うまでもない。そして、彼の生き様を知っているからこそ、我々読者は切なく、哀しく、最後には応援したくなるのだ。
 勿論、事件の本質は『秋好』本人が持つ資質に起因していることが多く、これは弁解の余地もない。しかし、やっと目が覚めた自身を鼓舞して闘いを挑む姿は、共感を誘うだろう。そして、何度も繰り返すが、これは事実である。
 日本の法事制度を見直すには十分な力作。オビの文句も大袈裟ではない事が分かるだろう。
 実存する『証人』と関わる人達は、本書を読んだのだろうか?
 本書を読まずして、『島田荘司』ファンとは言えない!!
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力作だが… 2008/3/12
形式:文庫|Amazonが確認した購入
力作です。とくに秋好死刑囚の生い立ちや、事件までの状況などは非常によく書けています。
しかし厳密に言うと冤罪ではなく、4人殺害が1―2人殺害だということですから肝心の冤罪論証の部分が弱いことは否めない。
さらに日本の村社会の非常に嫌な部分をえぐり出すように叙述していますから、読後感は非常に不快なものです。しかし実際には殺人事件の裁判記録とはこういうものなのですが。
ミステリー・推理小説を読むようなつもりで手にとられるならおすすめしません。かなりの覚悟が必要です。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この本を読むまでこの事件のことは知らなかった。
作品としては、前半の生い立ちから始まり、後半の裁判の部分とどちらも読みごたえがある。

不遇な生い立ちにもかかわらず掴みかけた幸せが、もろくも崩れ去る。そんな印象。
周りの者たちの異常さを認識しつつも、なぜそれから逃げることができなかったのか。信じすぎた者の結末はあまりに悲惨だ。しかし、本当のところはいったい誰が知っているのだろうか?後半の裁判の様子は少なくとも事実であり、この事実がありながらの死刑判決。少なくとも、この裁判でのやり取りを見る限り、なぜ死刑判決なのかと疑問を持たざるを得ない。

死刑制度自体を否定するつもりはないが、本当にこの死刑囚を死刑にできるのだろうか?もし、死刑にできないのであれば、その理由が明らかにならなければならない。
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