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私物化される世界―誰がわれわれを支配しているのか
 
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私物化される世界―誰がわれわれを支配しているのか [単行本]

ジャン ジグレール , Jean Ziegler , 渡辺 一男
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

巨大な富を独占する少数者を生み出し、人権、自然、国家を破壊し、飢餓と犯罪を創出するモラルなき市場経済至上主義を糾弾する!国連の食糧問題専門家によるアンチ・グローバリズム最前線。

内容(「MARC」データベースより)

過激な論客として知られる社会学者による反グローバリズム論。巨大な富を独占する少数者を生み出す一方、飢餓と犯罪を創出する市場。経済至上主義のモラル欠如とシニシズムを人道的な立場から糾弾。西欧で大ベストセラー。

登録情報

  • 単行本: 345ページ
  • 出版社: 阪急コミュニケーションズ (2004/03)
  • ISBN-10: 4484041103
  • ISBN-13: 978-4484041100
  • 発売日: 2004/03
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 21世紀の「共産党宣言」, 2004/4/5
レビュー対象商品: 私物化される世界―誰がわれわれを支配しているのか (単行本)
 のっけから、密航で命を落とした2人のギニア少年が残した手紙に、衝撃を受ける。幼い自分らの企てが失敗に終わるのを見越しての遺書だが、それは密航先の先進国の市民宛てに書かれている。「忘れないでください。僕たちの力が足りないのは、あなた方のせいなのだと」。続く本論は、グローバリゼーションの影響で、第三世界ではどれほど多くの屍の群が生まれたかが、これでもかこれでもかと列挙される。ニュートラルなユニバーサルスタンダードの顔をしたグローバリゼーション。その実態は、少数の多国籍資本だけを太らせる、ネオリベラリズムに都合のいいシステムだ。いまや国家は経済に奉仕する下僕と成り果て、この市場経済至上主義の暴走を止められないと、著者は指摘する。

 そればかりではない。国連の食糧問題専門家である著者は詳細な事例を示し、この不平等なシステムにWTOや世銀、IMFがいかに加担しているかを糾弾する。さらに、ローカルな市民運動が連帯し、国家に代わる政治主体になるしか、犠牲者の増加を止められない、と熱く説く。

 アンチグローバリゼーションの理論書としても骨太だが、それ以上にこれは檄文だ。「負け組」にされたのは君らが無能だからじゃない、怒っていいんだ、抗議しよう、と読者を扇り立てる。だが著者の説く「地球規模の市民社会」は多元的共生の場であって、暴力闘争ではない。冷静に熱く、経済至上主義と闘おうと説く力強いマニュフェストだ。

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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 コイズミやブッシュにだまされる前に, 2004/5/30
レビュー対象商品: 私物化される世界―誰がわれわれを支配しているのか (単行本)
自由、自由と、彼らが叫ぶのは、
実のところ、金儲けの自由、
それも、強者がその力を利用して、
弱者から搾り取るような金儲けの自由である。
グローバリズムも、ニセ構造改革も、
その障害を取り除くためのものでしかない。
そのことを、様々な実例をもとに、
明らかにしてくれているのがこの本である。
「あなたの自由を奪っている檻から出してあげましょう。」
と彼らは言うが、檻から出た弱者は、
たちまち、彼らの食い物にされてしまう。
檻の中で平和に生きている間は、
そのありがたさというのは、なかなかわからないものである。
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29 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 闘争と地球市民の幻影, 2005/4/11
レビュー対象商品: 私物化される世界―誰がわれわれを支配しているのか (単行本)
本書を読み進めていくと、著者は決してクローバリゼーション自体に反対なのではないことが分かる。原題(『世界の新しい支配者とグローバルな敵対者たち 』)とある通り「世界の新しい支配者」たるジャングル資本主義や傲慢な帝国としてのアメリカ、IMF、IBRD、国家、多国籍企業の横暴に対する怒りの書であり、告発の書である。
 しかし本書を読んでいて気になった点をここで述べたい 。――「信頼に足る集団記憶を、確かなる想像力を、確固たるアイデンティティーを保持していなければ、世界を脱構築することはできない。この記憶、この想像力、この自意識、この自律は――繰り返すが――ローカルでしかありえない (P271)」――この文章を私はジグレール氏が世界を脱構築(=作り変える)するためにはローカルしか有り得ない、と述べていると解釈する。さてでは彼のいうローカルとは一体何であろうか?それは勿論、「闘争」である。
彼は支配者に対する闘争によって世界のアンバランスを解決しようとする。そして、それはジグレール氏の言うとおりの「世界の民主化」なのだろうか?酋長、部族長、王制などが必ずしも不都合な非民主政治であると私には思えない。さらに「世界を民主化する」という第4章のタイトルは彼が唾棄してやまないネオ・リベラリズムの主張と変らない。彼がネオ・リベラリズムを民主化の手法の違いから嫌悪しているとしたら、それは不幸としか言いようが無い。何故ならジグレール氏自身も「民主化」という手法の世界の私物化(≒支配)を望んでいるからである。私には本書でジグレール氏が時折見せるこのような客観性に欠ける分析に戸惑いを感じる。
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