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私小説 from left to right (新潮文庫)
 
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私小説 from left to right (新潮文庫) [文庫]

水村 美苗
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「美苗」は12歳で渡米し滞在20年目を迎えた大学院生。アメリカにとけこめず、漱石や一葉など日本近代文学を読み耽りつ育ったが、現代の日本にも違和感を覚え帰国を躊躇い続けてきた。Toreturn or not to return.雪のある日、ニューヨークの片隅で生きる彫刻家の姉と、英語・日本語まじりの長電話が始まる。異国に生きる姉妹の孤独を浮き彫りにする、本邦初の横書きbilingual長編小説。野間文芸新人賞受賞。

内容(「MARC」データベースより)

日本を遠く離れて20年。異国の地アメリカに暮らす姉妹を結ぶ電話線を、英語まじりの笑いとため息が今日も往き来する。漱石や一葉の日本に恋焦がれる妹、アメリカ人になりきれない姉。前代未聞のバイリンガル私小説。* --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 460ページ
  • 出版社: 新潮社 (1998/09)
  • ISBN-10: 4101338124
  • ISBN-13: 978-4101338125
  • 発売日: 1998/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 270,527位 (本のベストセラーを見る)
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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
『本格小説』を読み、自分でも恥ずかしくなるほど感動したので、その感動を持続させるため、同じ作者の『私小説from left to right』を買って読んだ。『本格小説』は、「女中」冨美子が「元編集者」祐介に語った話を、祐介が「作者」水村美苗に語り、その話を水村美苗が小説として書き留めるという三重の入れ子構造になっている。その出だしの「本格小説のはじまる前の長い長い話」が、まさにこの『私小説』で描かれた「水村美苗」のアメリカでの生活と重なっている。最初は、『本格小説』というあの驚くべき小説がいったいどのような背景から生みだされたのかという興味で読み始めたが、そのうちに『私小説』の世界のなかに完全に没頭してしまった。読み終わった後、『本格小説』とはまったく異質のーーしかし、その強さにおいてはまったく変わらないーー感銘を受けた。『本格小説』では、途中までは祐介、そして後になって冨美子に感情移入して読み進むことになるが、小説の語りが三重の入れ子構造になっているということによって、読者は完全には祐介にも冨美子にも同化することはない。だが、『私小説』においては、たとえ作者とはまったく異なった人生経験を送っていたとしても、そして作者のように英語を操れなくても、いつのまにやら作者のモノローグが自分のモノローグのような気がしてくるのである。言語というものが個人を超えてしまうということを、見事なまでに示している。
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私小説 2005/10/6
形式:単行本
 日本特有の私小説。今はほぼ壊滅近く書く人はほとんどいない(佐藤友哉がファウストなどで、それらしいものを連載していたが)。
 だが、その根底を覆す傑作である。流暢で格調高い文章の中に、英語を織り交ぜ、さらには横書きであるというのに、どこまでも日本的な雰囲気が漂う奇跡的なできばえ。
 アメリカ社会の中で日本語を求める私。確かに話の展開に激情も冒険もない。しかし、それでもページをめくる手がとまらないのは何故か。
 それは、『私』という存在に僕自身が心からひきつけられていたからにほかならない。その筆力は稀有なもので、それはたとえば『本格小説』でも証明されている。
 ただ、あまり売れなそうな小説である。横書きな上に英語が多発され、わからない人には苦しいだろう。もっと広く読まれてほしい作品だと思う。
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
距離はどうあれ、一度も引っ越したことのない人はあまりいないだろう。だから、この作品の(もしもあのまま残っていたら)という想像はほとんど誰もが共感できるものだろう。特に、遠い記憶と空想からなるもう一人の自分をうちに抱えながら現実を生き続けねばならないという心理はすごくよく伝わってくる。姉妹の淋しさに一緒になって泣きそうにもなる。が、多少気になる点もある。一つは、階級や人種、ナショナリティ、言語といったものをその時々で都合良く使い回して、心地よい自己憐憫を演出しているように見受けられること。ちょっとあざといかなとも思う。まあ私小説だからいいんだけど。あと、美苗自身の経験から書かれたはずの考えが、よくある「日本は・・・、反対にアメリカは・・・」といったような粗雑で空疎な文化論まであと一歩だということ。そういうのも好きだけども。ともかくもこの物語の終着点は、もはや現在では出発点じゃなきゃいかんのじゃなかろーか、とふと思った。
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学位論文執筆でつらい時にぜひ
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投稿日: 2004/3/7 投稿者: あふりかくじら。
読まずには済まされない重要な本!
私小説という題名が前提とする日本人特有の安住感を覆す、新しいタイプの私小説である。特に日本人がこの時代においてアメリカに住むということの意味がどういうものか、とて... 続きを読む
投稿日: 2004/3/5
日本文学の新機軸。
まず驚くのが、本を左から読むと言うことです。この本の文章、横書きになっています。まさにfrom left to... 続きを読む
投稿日: 2003/6/4 投稿者: クロ猫
横書きも英語混じりも表紙の字体も・・・
... 続きを読む
投稿日: 2003/5/7 投稿者: tomo1943
必読書
3回読んだが、毎回深い感銘を受ける。素晴らしい本。楽しく悲しく読み始めると止められない。
投稿日: 2002/11/27
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