内田先生とユダヤ人に両方、少しずつ興味があったので購入しました。
購入してからしばらくほっといたのですが、休日で暇を持て余した手に取って読み始めたら一日でした。
読み始めたら止まらない!!
まるで推理小説かなにかのような中毒性があります。
様々なところに、最後の結論となる伏線を用意し、最後の結論、つまりユダヤ人とは○○○○○であるとの指摘はエクスタシーを感ぜずにはいられません。
なるほど!!
そうか、そういう風に落とすんだぁ、とか。
そして内田先生と自分との圧倒的な差に落ち込んだりします。
この本は決して簡単ではありませんが、内田先生著の「寝ながら学べる構造主義」とか「現代思想のパフォーマンス」とか読んで
構造主義についての知識を蓄えておけば、なるほどなるほど、と読み進めていくことができると思われます。
ただ、先生自ら師と仰ぐレヴィナスの影響が結論に影響しすぎていることは否めません。
というか、内田先生の思考自体がレヴィナス及び構造主義的な雰囲気で、独自な意見というのはどこまであるのか?というのは疑問でした。
理解力があり、論理力があり、よって聡明であることはわかるのですが、著者自身の言葉は意外に少なく、下手をすると著者を著者の中でいわれる、反ユダヤ主義的な人間にカテゴライズしてしまいそうな欲望に負けそうになります。
この本は解説書的にすてきだなと思いました。
物足りないのは、中性っぽい冷静さが熱さをたえず押さえていたところです。
続きが読めるのでしたら、大爆発を起こした先生を期待いたします。