複数の事項をまとめて入れた語呂がこの本の最大の売りですが、はっきり言って、普通に覚えた方が早いと思います。たった一文字の中に幾つもの事項を入れたりと、強引に過ぎる所が目に付き過ぎます。語呂では、年号と最重要事項だけを覚えるのが吉です。
では、ここまで言っておきながら何故星4つなのか?それは、語呂以外の暗記法と、記述が大変優れているからです。例えば、「君とは終わり」という短いフレーズで御三家(紀伊・水戸・尾張)を全て暗記させるなど、語呂以外の暗記法は殆どが秀逸です(語呂の中にも幾つか優れた物はありますが)。また、無闇に砕けた話し言葉を用いて「講義の臨場感」なるものを強調したがる参考書が多い中、この本は淡々としたごく普通の記述を用いています。この方が、変な気を使わずに済み、かえって覚え易いと思います。しかもそれでいて章毎にコンパクトにまとめている為、教科書の様な冗長さは薄れています。
但し、入試で高得点を取る為には、この本だけでは足りません。特に中世までの経済史と近代以降の文化が弱いので、そこは別の方法で補う必要があります。