Chabo!という著書の印税を寄付するプログラムに賛同している著者たちが自分たちの読書論を語った本。ブックガイドというより、著者たちの読書への思いが良く伝わる本だ。
主な著者は、勝間和代氏、神田昌典氏、小宮一慶氏、酒井穣氏、久恒啓一氏、小飼弾氏など私もよく読む人たち。
特に印象に残ったのは、酒井氏と小飼氏。
酒井氏は、本というメディアを情報の「圧縮」と「解凍」という概念を使って説明しているのが、なるほどと思った。たしかに、1冊の本を読むためには、圧縮された情報を解凍する技術、能力が必要だ。また、彼が挙げている「ゲーデル、エッシャー、バッハ」は大学時代読んであまりの難解さに音を上げた記憶があり、懐かしかった。今なら読めるかな?カミュの「シーシュポスの神話」も高校時代に読んだが、これも懐かしい。
小飼氏も本は自家再生できる最強のメディアと呼んでいるが、これも同意。デジタル時代が進んでも、本のページをめくる官能からは離れられそうもない。しかし、一時間に10冊の本は自分には読めないなぁ。
私も本好きで良く読むが、あまり自分を成長させようとか、社会的、経済的な成功を目的として読んできたことはない。とにかく、自分が興味を持った本をむさぼるように読んできたが、それで自分が成長したという実感はないなぁ。ただ、それが、いい意味でも悪い意味でも自分を形作ってきたことも事実だと思う。
自分にとっては、読書は趣味というより、食事を取ることと一緒。生きていくためには必要。
Chabo!の試みはとてもいいことだと思う。私も彼らの本をかなり買っているので、微力なりにも貢献している(というほどのことはないが...)。 20%の印税を寄付するということは私が購入している代金の2%は寄付に回っているということか。自分の読書が世の中のためになると思うと、ちょっと嬉しい。