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私は魔境に生きた―終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年 (光人社NF文庫)
 
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私は魔境に生きた―終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年 (光人社NF文庫) [文庫]

島田 覚夫
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和十九年六月、孤立無援の東部ニューギニアで味方部隊の再来を信じて篭城した日本軍兵士十七名。熱帯雨林の下、飢餓と悪疫、そして掃討戦を克服して生き残った四人の男たちのサバイバル生活を克明に描いた体験記。敗戦を知らず、十年間の“生存”に挑んだ逞しき日本兵たちのノンフィクション。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

島田 覚夫
大正10年5月、岡山県に生まれる。昭和10年、尋常高等小学校卒業、所沢陸軍飛行学校に入校。30年3月、復員。郷里で桐箱製造会社に勤務、平成6年工場長で退職。平成7年1月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 566ページ
  • 出版社: 光人社; 新装版 (2007/09)
  • ISBN-10: 4769823371
  • ISBN-13: 978-4769823377
  • 発売日: 2007/09
  • 商品の寸法: 15.2 x 11 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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33 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
太平洋戦争時、補給が切れた離島の部隊は、現場で「自戦自活」という美名のもと置き去りにされ、多数の犠牲者を出した。著者たちの体験は、その中でも損耗率9割を越えるニューギニア。ジャングルに籠城し、補給通信一切が途絶した中、終戦も知らずに現地で自活、農園開拓して10年間生き抜くという壮絶なものである。戦記は、ジャンルの性質上興味がない人には敬遠されがちだが、本書は戦記という枠を超越している。戦闘の話はほとんどない。主題は戦闘を断念し、未開、不毛の地でいかに生き抜いていくかだ。淡々とした文章で綴っているのが、かえって凄みを感じさせる。戦記というだけで食わず嫌いを起こす人にも、ぜひお勧めしたい。著者たちの生命力に必ずや感嘆するし、勇気が得られること請け合いである。
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58 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By panic
形式:文庫
この本は皆さんに絶対読んでほしい一冊です。
南海の島ニューギニアで敗戦を知らずに10年もの間、原住民も近寄らぬ山奥で原始生活を送り、生還した陸軍兵士たちの回想録です。
このような体験をされた方の手記は非常に貴重な文献だと思う。
今後もこれほどの体験が記された本を読める機会はそうそう無いかと思います。昭和30年に帰還して執筆を開始され、完成した昭和31年夏から、なんと30年もの間、刊行されず埋もれていたのだそうです。著者自身も半ばあきらめていたが、同じ部隊出身の先輩方の御尽力で昭和61年8月、ついに出版できたのだそうです、これにはまったく感謝ですね。
しかしこんなに凄い本があったのか!と感動してしまいました。
ニューギニアに上陸した米軍から逃れる為、退却に移る日本軍。
手持ちの食料もほとんどなく、敵に包囲された彼らは相談の末、山奥へ籠城し、自給生活を送る事に決する。友軍の巻き返しを信じて・・・。

560頁余の大書ですが、退却路を断たれて籠城を決意するまでの序章のみが軍隊としての行動であり、残りのほとんど全てが原始生活の記録である。その後10年もの長期に渡り、自給生活に入る。当初17人した同胞は敵の襲撃やマラリアなどで次々に倒れていくのが悲しい。
敵軍と交流のある原住民からも姿を隠して社会から完全に隔絶された世界で生きてゆく事の辛さが、ひしひしと伝わってくる。

生きていく為の最も重要な問題は「食べる事」。当初は敵の食料集積地に忍び込んでまかなっていたが、それも間もなく尽きてしまう。そこで彼らは、何もないジャングルを開墾し、農園を開いた。これは、気の遠くなる作業であり、並みの人間では実現不可能であったのでは無いかと思う。火を起こす道具も無い、武器も無い、しまいには衣服にも事欠くありさま。あるのは、「生」に執着する人間の底力だけ。
誰も体験する事の出来ない世界ですね。椎名誠氏が絶賛するのも納得です。圧巻なのは、数年後にとうとう原住民に発見され、接触を受ける場面。読んでいて緊張しました・・・。しかし誠実な態度で交渉し、ついに彼らとの交流が始まる。
相手の言語(コーヤ語)を覚え、お互いが信頼し、強い絆で結ばれるまでに交流を深めているところが凄い。おそらく今でも彼ら4人の存在は、原住民の間で語り継がれている事だろう。オランダ官憲に発見され、収容される事となるが、農園を離れる際に彼らは椰子の木を20本植えている。これは実が熟れるまで30年近くかかるのだそうで、原住民が収穫する時、自分達の存在を思い出して欲しいとの願いが込められている。今頃は立派に実を付けて、彼ら日本兵の恩恵であると、収穫する原住民の語り草になっているのだろうなぁ。この本は読まないと本当に後悔する一冊ですよ!!

このレビューは参考になりましたか?
30 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 就寝前に本を読むのだが、寝不足になった。

 このような複数人による長期原始生活の話は、今後出てこないだろう。

 モンゴロイドとしての環境順応性ではなく、日本人独特のものがあるのではないかと強く感じた。戦後60年、平和の下で疲弊した日本人に活力を与えてくれる本です。映像としても見てみたいと思った。
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