前著「人は人によって傷つくけれど、人は人の中で癒される」より、
全編を通して実際のエピソードがふんだんに盛り込まれている。
ありそうな話だと感じたり、自分にも思い当たる節がある、ということを
おそらく本書を読んだほとんどの人が抱くであろうことがむしろ驚きであるように、
そのくらい、次世代AC・見えない機能不全は現代の日本を覆っている(推定で80〜95%ともいわれる)。
ヒーリングやカウンセリングで己を癒すことはできるかもしれない。たしかにそれは流行りだ。
でも、ここに提示されたのは「その先にあるもの」をつかもうした活動報告書。
それはそんな自分の活かし方のおはなし。
私たちはもうそろそろ次へ行きたいんだ。
暗澹とした過去の体験の、親の支配の、生きづらさの、次に。
本書を読んで少し明るい気持ちになって、それでよしとはしないだけの
著者の挑戦の痕跡がわたしたちに「問い」を発する。
あなたはどうするのか?と。
私は私をあきらめないよ、と。
けして本文は挑発的でも堅苦しくもないのに、凄みを感じさせてくれる読み応えのある一冊になったのは、著者とって2冊目という分岐点においての決意表明であるのだろう。