フェリー二自身が書いた文章と、雑談的なインタビュー3篇が収められている。
「私は収集家ではない、私は何にも保存しない、私は毎日生まれ変わっていたい」
「ローマでは都市にいるような気がしない。部屋の中にいるようだ」
「私は映画監督になるのを選んだのではない。映画の方が私を選んだのだ」
「笑いほど悲しいものはない。また深い絶望の恐ろしさほど、美しく、すばらしく、精神を高め、豊かにしてくれるものはない」
「映画制作では、”最後に存在するもの”が、”存在したかもしれないもの”にいつも取って代わる。
”予想外のこと”は、単に旅の一部なのではなく、旅そのものなのだ」
「私は自分のまわりに山師たちやほら吹きたち、道化師たちをつねにおいておきたい・・中世の宮廷のように。
だが専制主義とは無縁だ」
「私の全作品は撮影の後で音を入れてある。撮影が済んでからせりふを入れるのだ」
「私にとってサーカスは先天的なものである。サーカスを見るとすぐに恍惚感をおぼえ、
あの騒音と音楽と途方もない光景、死の恐怖に自己をゆだねてしまう」
などなど。フェリー二節がそこかしこに。