著者は石平(シー・ピン)氏。1962年中国四川省に生まれ、2007年日本に帰化した大学教授です。
本書は、その石平氏による故国中国論です。分量は237ページで、所要は2時間程度です。
内容は、著者のこれまでの体験を記し、それに対する分析を述べるというものです。
その中で一貫して書かれているのは、中国の共産党一党独裁体制への批判です。
現在の中国は民主的ではないとし、いかに言論の自由が奪われているか、
弾圧されているかを客観的事実・体験をもとに論じています。
また日本の姿勢として、中国におもねるのではなく、毅然とした態度で臨むことを述べています。
中国生まれの著者が述べるからこそ、説得力があります。だからと言って
彼は中国を憎んでいるわけではありません。中国も日本も愛する、愛国者でしょう。
現在の中国は、ともすればレアアースや駐在員を盾に、脅迫ともとれる外交を展開しています。
それに対し、日本は今後どのように対応すべきか。大いに参考にすべきです。
冷静かつ正確な事実認識の書として、日本人だけでなく
中国人の方々にもぜひ読んでいただきたい本です。