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私の男
 
 

私の男 [単行本]

桜庭 一樹
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (171件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第138回(平成19年度下半期) 直木賞受賞

出版社 / 著者からの内容紹介

お父さんからは夜の匂いがした。
狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。

登録情報

  • 単行本: 381ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/10/30)
  • ISBN-10: 4163264302
  • ISBN-13: 978-4163264301
  • 発売日: 2007/10/30
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (171件のカスタマーレビュー)
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 アンモラルで強烈な恋愛小説, 2009/5/15
レビュー対象商品: 私の男 (単行本)
震災孤児となった9歳の花を、同じく身寄りのない25歳の淳悟が
引き取って、2人きりの歪んだ家族を作っていく、アンモラルで
強烈な恋愛小説。

前に進むことは望めず、底に向かって深く沈んで行くしかない
背徳的な関係は世間の常識からすればおぞましいけれど、
愛情に恵まれず居場所がなかった2人が求め合ってしまうのは
必然で、善悪の線を引くことは難しい。

冬のオホーツク海でひとつの事件が起きるのだが、「殺人」という
人と獣との分かれ道を、海と陸の分かれ目である流氷が
象徴している。

人を殺した花を守るために、故郷を捨てる淳悟。
更に深く絡みあってしまい、もう後戻りは出来ない。
お互いに、相手さえいれば何もいらないという覚悟の
逃避行シーンはとても美しかった。

親子で初恋の人で共犯者、これほどまでに濃密な関係はないだろう。
いくら体を重ねても満たされず、ずっと一緒にいるために相手
そのものになってしまいたいという渇望感が幾度も描かれる。

究極の愛とは相手の幸せを願うことで、そのためには身を引くことも
いとわない献身だと言われるけれど、相手を失うことを恐れるあまり、
いっそ殺してしまいたいという考えに行き付く愛し方も、
わたしは否定できなかった。
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50 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 どう星をつければいいのか非常に迷いました, 2008/10/25
レビュー対象商品: 私の男 (単行本)
描かれているもの全てに、強烈な嫌悪感を感じる内容でした。
読み終わってから他の場所で「舌」という漢字を見たときに、思い出し背中がぞーっとしたぐらい。

しかしその一方で、暗く、重苦しく、醜い世界を生々しく描ききっている、著者の描写力の高さは認めざるを得ません。
そもそも下手な小説家は、小説が持つ世界観を読者に伝える力が不足しているため、読者に欲求不満は持たせても、内容に対する強い感情(感動にせよ、嫌悪感にせよ)を持たせることはできません。
ここでは直接的な行為、心理描写だけでなく、背景描写1つとっても、ネトネトとまとわり付くような不快感を与え、また、例えば「お父さん」でなく「おとうさぁん」と表記させたことにより、花の淳悟に対する「欲望」を、より強く感じさせるなど、隅々まで手抜かりなく描ききっています。
さらに、嫌悪感を持たせながらも、その世界に巻き込み、最後まで読ませてしまう、著者の筆力の高さも認めざるを得ません。

内容か、筆力の高さか、正直、どちらにポイントを置いて評価すればいいのか、非常に迷いました。
そんな時は真ん中をとることが多いのですが、その筆力ゆえ最後まで読ませられたけど結局、ストーリー展開に面白さは見つけられなかったことと、花が淳悟から離れ、美郎と結婚するまで至った、その心理の変化をもう少し詳しく描いて欲しかったこともあるため、星2つにしました。
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37 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 評価しづらい…。, 2008/7/22
レビュー対象商品: 私の男 (単行本)
父と娘の近親相姦がテーマとなって、過去に時間を遡りながら物語は進んでいきます。
父も娘もある意味ストレートで、稚拙で純粋な愛を貫いています。
倫理の壁を突き破っていながら、どこか二人とも(娘はそりゃそうなのですが)幼く、無自覚なままです。
特に、父がどうしてこんな人間となってしまったのか、
過去に遡って物語が展開するのならば、もっと種明かしというか、描ききって欲しかった気がします。
ましてや、その後の二人についてももう少し書いて欲しいですし、
もっと読者に親切でもよかったのではないかと思います。
あと、二人も人を殺めてしまう必然性があったかなと…。
逃げ回れてしまっていることへの不自然さも気になりますし、どうにも違和感が拭えませんでした。

ただ、読むのを途中で止めちゃおうという感じでもなく、
いろいろ引っかかりを感じながらも、最後まで一気に読み切れたのは、
そんな矛盾、引っかかりを押しのける筆者の文章力、構成力なのかも知れません。
(かなり表現がしつこいところもあるのですが…)

あとはラスト。
もう少し他の描き方があった、できたのではないかと思い、ちょっと残念でした。。。
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まだわからない 0 2011/02/14
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