今は亡き母が「わたしの保存食ノート」を持っていて、あちらこちらにシミがついていたりメモがはさんであったりしていたのを、いつの間にか私も愛読するようになり、なにかと活用したり読み物として楽しんだりしているので、もう一冊の「わたしの洋風料理ノート」が復刻されたことはとても嬉しい。それにしてもどの料理も普通に手に入る材料ばかりで作られているにもかかわらず、何と丁寧に手をかけていることか!どれもこれも家人においしいものを食べてもらいたいという気持ちのこもったものばかりである。脱帽!主婦のあるべき姿の基本のようなものをしみじみ感じる。○○の素やいろいろな調理用品溢れんばかりの我が家の台所で日々作る料理を恥じるばかりである。「きちんと作る」ことの原点にもう一度戻っておいしいものを作ってみようと襟を正したくなる一冊。娘もまたいつの日か私の本棚からこの本を受け継いでくれますように。