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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本で、怪奇・SF映画を語れる数少ない映画評論家!,
By じんねね (大阪市鶴見区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 私の映画史―石上三登志映画論集成 (単行本)
古くは「映画宝庫6・SF少年の夢 2001年スターウォーズとの遭遇」(責任編集)や「吸血鬼だらけの宇宙船」「SF映画の冒険」などなどの本を読んだ方なら、ご理解して頂ける通り、石上三登志氏は、東宝怪獣映画には、ちょっと厳しい意見をお持ちですが(笑)この日本で怪奇・SF映画(勿論、007を始めとするスパイ映画や西部劇、ミステリーは言うに及ばず!)を語れることが出来る、数少ない映画評論家の一人であると思います。昔から石上氏の評論を読んで「なるほど、そうかあ!」と思ったり「いや、それは違うぞ!」とか、色々、思ったり感じたりして来ましたが、有り難いことに、それらが、全てでは無いかも知れませんが、僕の血肉になっていることは間違いありません。この度、論創社から出版された、この映画論集成、死ぬまで愛読すると共に、石上氏の一日も早い病状のご回復を心よりお祈り致します。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
待望の一冊,
By take (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 私の映画史―石上三登志映画論集成 (単行本)
私にとっては数々のSF映画の紹介、そして「刑事コロンボ」のノベライズ本の解説等でお世話になった、石上三登志氏の映画評論の集大成。三部の「TVムービー大事典」は読みごたえあり。 「キネマ旬報」や「ハヤカワ・ミステリ・マガジン」での連載が中断していたので、どうしたのだろうと思っていたら、石上氏は闘病中だったのでした。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
待望の1冊。70年代アメリカ映画ファンは是非!,
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レビュー対象商品: 私の映画史―石上三登志映画論集成 (単行本)
本書を書店の棚で偶然見つけ思わず目を瞠った。間髪入れず手に取りぺらぺらと目で追ってみて更に嬉しくなってしまった。本書の企画者である町田暁雄氏は中学時代「刑事コロンボ」のファンになり、それにハマり込んでいく過程で、雑誌「ロード・ショー」や二見書房刊のノヴェラゼーションを通じて、日本に於けるコロンボシリーズの最高の理解者である石上三登志氏と出会い、氏の卓抜したコロンボ論に魅せられたと言う。そして、町田氏と同年代である自分にとっても、実は全く同じ経緯で石上氏を知り、更にエンタテインメントとしてのアメリカ映画が好きになっていくにつれ、映画を観る目を教示頂いた映画評論家のひとりとして敬愛させて頂いた方なのだ。 (氏に憧れて、同じ広告代理店を志望したほどだ。広告業界隆盛期で、やっぱり、落ちたけど、、、) 石上氏の評論集は、今までSF映画を主軸にしたものが刊行される機会が多かった気がするが、本書は、電通クリエイティブ・ディレクターの本業の傍ら「石の上にも三年」(笑)とのペンネームでプロフェッショナルな映画評論活動を開始した当時のキネマ旬報に連載されていた伝説の「ぼくは駅馬車にのった」から、これまた我が国最初の本格的テレフィーチャ―を論じた作品事典まで、70年代に書かれた記事が中心に収められている。 コロンボはもちろん、ペキンパーにコ―マン。西部劇&ミステリー・スパイサスペンスと氏お得意のジャンルが、独特の斬り口と語り口で分析されていく。 正に600ページにも及ぼうかと言うヴォリューム感で優れた仕事ぶりが確認出来るが、その殆どがかって読んでいる筈なのに新たな刺激と新鮮さを感じさせる。 ライフワークとも言える映画的ヒーロー論について、これでもかとばかり手を変え品を変え掘り下げていくその姿勢は、改めて再読してもいかにも氏らしいし、良い意味でまるでコロンボ警部みたいな偏執ぶりだ。 優れた映画と言うカテゴリーが芸術至上主義にこそと纏められ、それを映画評論家と称する人たちが煽動闊歩していた時代に、冷笑黙殺されていたエンタメ映画ばかりを積極的に論じた石上氏。そう言えば、その登場時にはやっかみを含めて映画ジャーナリズムから総スカンを食っていた角川映画を、日本に於けるエンタメ映画の始まりと、最初から一貫して評価し続けたのも氏であった。 巻末に石上氏のキネマ旬報に於けるベストテン史が掲載されているが、教条主義的だったキネ旬へのアンチテーゼのようなラインナップになっている事にポリシーが覗える。 氏はかねてからベスト1にこそ自分流に拘りを持てる作品を選んでいると公言されていたが、その通りの石上イズムに貫かれた映画が並んでいるのが心地良い。 あとがきの最後に石上氏は現在闘病生活中である事を何気なく2行で告白されている。 その慎ましやかな表現に大いなるダンディズムを感じずにはいられないが、決して楽観視出来ないその病魔に必ずや打ち克って、また素晴らしいヒーロー論を読ませて頂きたいと切に願う。
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