号泣ですね、何度このドラマで泣いたことだろうか。それは、綺麗な、綺麗な涙。
心の琴線に触れるドラマ。繰り返し出てくる、心を揺らすキーワードたち。
例えば「ピアノスト」、「カッチ(一緒)」、「キャッチボール」、
「カップラーメン」、「炊き立てのごはん」、「お手玉」、「チョコ味の牛乳」、
「おんぶ」、「アイスクリーム」、「インディ・ジョーンズ」、「腕時計」、
「イヤホン」、「大きな木の下」、「金魚」そしてあなたのとびっきりの笑顔。
1つ1つが、優しい記憶を、暖かな情感を、あふれるばかりの愛情を喚起させ、
物語を彩っていっている。
繰り返し登場していくことで、物語をより重層的に、そして私たちの心に深くしみ込んで、
琴線を激しく揺らしていく。切なくなるくらいに。
「あなた」という存在を語りかけるのは、言葉だけではなく、音、匂い、味、
キャッチボールをしたときの手の感触、そして優しいのまなざし。
1つ1つが五感を通じて、語りかける。
全てが世界とコミットする手段になるし、決してあなたは孤独ではないのよ。
私の五感で、あなたの存在を感じている。
決して目で見ることだけではなく、耳で聞く事実だけではなく、自分の存在全てをかけて、
あなたを理解する、
理解できる。
このドラマのテーマは、まさに「私の心が聞こえる?」=「あなたの心を聞きたい」であり、
ハルモニが語った
「人との暮らしは毎日、3度の飯が食えて、互いに支え合いながら生きることなんです・・・」
あなたの笑顔と、すごしてきた日々の優しい記憶があれば、それが至福の人生なのだ。
世界を、愛を、積み重ねてきた記憶を肯定するこのドラマの、なんと美しいことか。
この美しさの前では、私はただ黙って、この世界に浸るしか術がないのだ。
心と心のふれあいが奏でる美しい響きを、
視聴時、瞬きもせず見ていた眼差しで、画面から流れてくる美しいOSTで、手に汗をかいたその感触で、
ドキドキして視聴していた胸の痛みで
私の中にも優しく「私の心が聞こえる?」は刻まれていくのだ。