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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
いろいろ考えると・・・,
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レビュー対象商品: 私の奴隷になりなさい (角川文庫) (文庫)
官能小説としてはまあまあかと思うが、細部が弱く今一つのめり込めないものを感じた。(例えば、香奈は一体どこでどのようにして「御主人様」と出会い、いかにしてあのような関係になったのか。)また、「奴隷になるということは自由を奪われるということではない。隷属というのは、他のものに対して寛容になるということなのだよ」(191頁)というが、主人との関係では自由を奪われている訳だし、その関係を守るためには他のものに対し不寛容たらざるを得ない。その意味で、「SMとは嗜好ではなく関係性の問題だ」(189頁、208頁)という命題はそのとおりかとは思うが、SMとは日常における関係性の組み換えの単なる一パターンに過ぎず、果たしてそのように大仰に云う必要があるのか否か、やや疑問に感じた。「自分はどのタイプの女とするべきか、どのタイプの女と関係を持てば、自分がもっとも心地よい状態を作れ、かつ相手にはそれ以上の快楽をもたらすことができるのか。そこを把握すれば、どんな女でも簡単に口説ける」(185〜186頁)。 なお、末尾の「スモールワールド」の内部描写を具体的に想像するためのDVD素材としては、『躾と調教 悦虐のドッグカフェ』(主演:柳田やよい、川上ゆう)などがよい。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
マゾの生態に関しては納得できる,
By 越後屋@SM小説家 (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 私の奴隷になりなさい (角川文庫) (文庫)
直木賞作家の書いた官能小説であるらしい。さて、筆者は誰なのだろう。細かいところで突っ込みどころはある。例えば、主の行動は、女奴隷と主人公の人間関係を転がすためのご都合主義を感じてしまう。特に最後の退場の仕方に不自然さを感じる。 ただ、一般の官能小説には無いリアリティも感じる。 マゾは、誰に対してもマゾなのではない。マゾは、自分が主と認めた人間の前でだけマゾになれる。それは、現実のSMを体験した人間なら誰でも知っている事実だ。だが、一般の官能小説では、読者の妄想を満足させる都合上、その点は誤魔化して書かれる。 この作品では逆に、そこを強調して書かれている。その意味で、この作品は官能小説のタブーに挑んだ小説だと言えないこともない。
13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ただのアダルト小説には無いしっかりとしたテーマがある。,
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レビュー対象商品: 私の奴隷になりなさい (角川文庫) (文庫)
タイトルに惹かれて購入したが、なるほど楽しめた。こういったシチュエーションは誰しも心のどこかで誘惑にかられぬことはあるまい。 それ故に、追認行為としてのSMが耳目を引きつけ、実際のテーゼとして描き出されるのは小さな世界→「王国」を形作るSMを通した隷属と言う名の相互依存関係の成り立ちだ。 隷従するという行為の分解を描き出した秀作だと僕は思う。 が、やはり一般的視点から眺めてみると、この作品は読まぬ限りは単なるエロ小説と言う枠組みから脱け出せない。 全て装丁とタイトルの責任だ。 別にスモールワールドだっていいじゃないかと憤る今日この頃である。
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