「日本の何が、それほどいいのか」と日本人は著者に尋ねるらしい。私も日本の良さを習いたくて、本書を開いた。
当用漢字世代にとっての難解な古典―源氏物語や奥の細道を、著者は研究している。そんな著者が言う。「私にとって日本は住みやすい.....最大の楽しみは日本語に囲まれていることである。」また「日本語表記の改革は(古事記の時代から)皆、失敗に終わった」と著者は日本人の独特な頑固さを称えている。それにパソコンの脅威が漢字の書けない人を増殖している、とも憂いている。日本語を母国語とする者にとって、日本語自体を考えることは少ない。それなのに外国人である著者は、日本語について一喜一憂している。
結局、著者は日本語を、そして日本語を話す日本人の文化を、大切にしているように思える。本書はそんな著者の一面が、随所に掲載しているように見える。