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私の国語教室 (文春文庫)
 
 

私の国語教室 (文春文庫) [文庫]

福田 恒存
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「現代かなづかい」はかなづかひにあらず
「現代かなづかい」の不合理を論證し、「歴史的かなづかひ」の合理性と論理的一貫性を詳述して國語問題の本質を剔快した不朽の名著

内容(「BOOK」データベースより)

「現代かなづかい」の不合理と不徹底と論理的混乱は、「表記法は音にではなく、語に随ふべし」といふ全く異種の原則を導入したことから起つた。この原則に基く歴史的かなづかひの合理性、論理的一貫性を具体例を挙げて論証、国語問題の本質を剔抉して学界、論壇、文壇に衝撃を与へた不朽の名著の再刊。

登録情報

  • 文庫: 360ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2002/03)
  • ISBN-10: 4167258064
  • ISBN-13: 978-4167258061
  • 発売日: 2002/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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42 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
冒頭にあった想定読者でもなく、また現代仮名遣いで育った者ですが、ひょんなことでこの本を買ってみました。
書かれてあるとおり1・2・6章から3・4・5章の順に読んで、現代仮名遣いを導入する経緯や背景、矛盾というか欠陥語法であることはよく理解できました。
また歴史的仮名遣いのさわりだけですが理解することができました。

ただし、結果(現在)を知っている者にとっては、1・2・6章はいかにも長編大作すぎで退屈でした。まとめられるところはまとめてほしいし、反論者へのキツイ皮肉はいかにも前時代ですね。論理的な話の展開にそぐわないものでした。
3・4・5章の解説も、今ある実用書のほうが理解が進みやすい内容構成でしょうし、この辺りはもう限界かなというのが、正直な感想です。

しかし、そういう現代っ子の自分が完読し、また読み返したりしているのは、やっぱりここで書かれていた日本語が大変美しいものだったからだと思います。
せっかく慣れ親しんだ現代仮名遣いですが、私も歴史的仮名遣いの方が日本語だと思いますので、早くこちらを使えるようにしたいと思います。
それくらい、歴史的仮名遣いは美しい日本語でした。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By イッパツマン トップ500レビュアー
形式:文庫
 敗戦後から昭和30年代に入る頃あたりまで、「難解な旧仮名遣いが大衆の文化水準が高まることを阻害し、日本の近代化を阻害した」という議論があった。これは革新官僚と一部の学者が旗を振ったものだが、保守反動視されるのを恐れたのか国語学者陣からは大きな反論の動きはおこらなかった。この時期、日本語を表音表記のアルファベットに近づけるべく、ローマ字化や漢字の廃止まで、様々なアイデアが語られたようだ。こういった事情を背景に仮名遣いの改訂が実施されたのだが、当時、英文畑と目されていた福田恆存はこの動きに猛烈に反対した。理由としては本書に色々と書かれているが、「表音/表意」という二分論は実際の言語に当てはまてみると理論的に曖昧なものであることを理解していない「素人」が国語の改悪を行うことへの反発、旧仮名の方が語源が類推しやすく歴史・文化的な蓄積を後世(と大衆)に伝えやすいこと等が全体を通して挙げられている。

 本書は国語学者・金田一京助との論争中であったためか、日本語における「表音主義」や旧仮名遣いの歴史をアカデミックに語った部分もかなり多い。研究者はより専門的な2〜5章を読むと良いだろうが、そこに余り興味のない僕は6章が読みやすくて面白かった。仮名遣いが混乱しているので易しく改変すべきだ、と文部省が発表した国語白書(昭和25年)等に対し、そもそも終戦前に文部省が公文書用・教育用・刊行物用に3種類の仮名遣いを認めて辞書に載せたのが、教育現場の混乱を招いたのだと突っ込んでいる。このほか、GHQに文部官僚が漢字改変案を上奏して「伝統的な文字の変改は熟慮を要する」と断られた(!)ことを挙げながら、戦中に一部文化人が軍部のご機嫌取りに軍部以上に過激な言説をしたことを連想しているが、これは当時の左翼的論調に迎合的な匂いを漢字改変論者に見て取った著者特有の指摘だろう。最も面白かったのは、音声主義に傾倒した改変論者のネタ元にソシュール言語学があることから、ソシュール批判にまで筆は及んでいるのだが、これは短いながらもデリダ「声と現象」「グラマトロジーについて」に10年先立つ批判である。文字と音声はどちらが優位にあるのでもなく、故に文字が音声を規定することもあることが理由だが、そもそも文字の発生は音声とは関係なく「絵」じゃねーか、という突っ込みの鋭さは素敵だ(笑)。 新仮名遣い反対運動という意図を外れたワキにこんな面白いネタが包含されているあたりが、さすが福田恒存というか。
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49 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 白頭
形式:文庫
かつて、国語審議会答申で現代仮名遣いへの移行が検討された際、
著者が行つた徹底的な現代仮名遣い批判の書。
著者はまず、書き言葉は単に、発話された言葉の模写ではなく、
書き言葉それ自身の作法を独立した作法として認識することから
説き起こす。さらに、ひとつひとつ歴史的仮名遣いの用法を手ほどき

しつつ、それと対比させて現代仮名遣いにおける用字法の一環性のなさを
指摘してゆく。一見、単なる文字使用の違いだけのやうに思ふ改変が
実は効率性といふ性急で場当たり的な動機によつて行われた文化的遺産の
破壊行為以外の何者でもないことを明らかにしてゆく。
まるで、高度成長期に経済がその効率性追求の果てに、環境を破壊して

いつたのと歩調をあわせるかのやうに、文化の領域でも効率性追求の大義
名分のもと、デタラメな施策が行われていたわけである。
読者は読み終える頃には、歴史的仮名遣いを実際に実践してみたくなる筈。

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剔抉がただしい 0 2008/03/05
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