- 【 講談社ストアはこちら 】 - 西尾維新最新作『恋物語』やAKB48の『指原莉乃1stフォトブック』など今人気のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
勇気,
By
レビュー対象商品: 私の個人主義 (講談社学術文庫 271) (文庫)
仕事や人間関係に行き詰まったときにいつも読む。もうなんにもしたくない気分なのに文章を目が追うし、なぜか勇気付けられているような気がしてくる。 長い長い苦しみと孤独の末に漱石がたどり着いた思想がこのうすい本に結実しているからだろう。 明治44年に漱石が吐いた言葉は今も脈うっている。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
思想家、夏目漱石,
By 不肖TAK (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 私の個人主義 (講談社学術文庫 271) (文庫)
優れた文学者は、優れた思想家であることが多い。その典型が夏目漱石である。 私は漱石文学の中で、『吾輩は猫である』と『坊っちゃん』のような作品を好む。 中でも『猫』は、ダントツに好きだ。 というのは、くしゃみ先生の口を借りて文明を野次ったり、 それこそ、猫に世間体の下らなさを暴かせる所に共鳴するからである。 本書は、そんな漱石の思想が凝縮された講演録である。 手軽だし、読みやすい。 『猫』や『坊っちゃん』を書いた漱石という人物は、こういう考えの持ち主だったのか。 だから、優れた文学作品を書けたんだろうと、こう思う。 とくに教えられたのは、「現代日本の開化」と「私の個人主義」であった。 前者を読むと、漱石がいかに人間の本質を見抜いていたかがよく分かるし、後者を読むと、 そうしたら我々は幸福のためにどうすればよいのか、よく考え伝えようとしていた様子が見て取れる。 経験談であるから説得力があるし、聞き手を飽きさせないために気を配る話し方に親しみを覚える。 「私の個人主義」には本当に励まされた。 今でも、気分が落ち込む度にこれを読み返している。 私にとって本書は、まさに薬のようなものなのである。 漱石は、「自己本位」を大切にせよ、と説く。「エゴ」とは異なるそれである。 彼は「この自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました」(136ページ)と、 また「自分で自分が道をつけつつ進み得たという自覚があれば、あなた方から見てその道がいかに下らないにせよ、 それは貴方がたの批評と観察で、私には寸毫の損害がないのです」(138ページ)とまで言い切る。 もし迷いがあるなら、「どんな犠牲を払っても、ああここだという掘り当てる所まで行ったら宜かろうと思う」(139ページ)。 自分を持つことは、日本社会を生きる上で「貴方がた自身の幸福のため」に「絶対に必要」(同)なのである。 漱石は、自らの神経衰弱をこのようにして乗り越えた。 否、乗り越えられたかはともかく、乗り越えようとしたことは確かである。 そのような強い姿勢を私も見習いたい。 尚、本書を気に入られた方には、是非、 阿部勤也『「世間」とは何か』(講談社現代新書)を読んで欲しい。 思想家・漱石の根幹が窺い知れる。
49 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
先見の明と呼ぶにはあまりに鮮烈、一言で言えばお見事,
By
レビュー対象商品: 私の個人主義 (講談社学術文庫 271) (文庫)
日本が開国の混乱から脱し、ナショナリズムから戦争への道を歩き始めようとした迷妄の時代に、個人主義こそが国家・民族主義に遙かに勝るものと喝破したその洞察には感服。「国家は大切かもしれないが、朝から晩まで国家国家とあたかも国家にとりつかれたような真似」を厳しく非難し、「国家的道徳は個人的道徳に比べるとずっと低いもの」と決めつけるくだりなどは、さすが文豪と嘆じる他はありません。タイムマシンで漱石氏を現代に招き、国会および国連の壇上で一席ぶっていただけたらどれほど多くの人が目を覚ますでしょうか。単なる講演録として文学研究者にすら軽視されている現状が大変残念でなりません。もっと広く読まれるべき本です。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|