家族愛のなかで、それぞれの思い、その複雑なこころの中、そのこころの葛藤というものを表現したドラマであり、倫理面を含めてずいぶんと考えさせられるドラマです。
白血病になったケイトを助けるために、ドナーとして主人公アナが遺伝子操作で生まれてきて、幼いころより何度も臍帯血、輸血、骨髄移植などを行ってきた。そして、思春期を迎えるころに姉ケイトに腎臓移植が必要となり、それを拒み、両親を相手に訴訟を起こすというもの。
こういうふうに書くと、主人公アナが生まれてきた理由は白血病のケイトを救うための道具のように感じて、そういう扱いをしてきたひどい両親を公的に訴えて、これ以上の利用はやめてほしい、人間の尊重を無視しているというふうに映ります。
そして、母親サラは、白血病のケイトを身を挺してでも救いたい、それが家族のシアワセになるという固い意志を持った上の行為なのです。
父親ブライアンは、母親サラの考えを尊重しつつも、もう少し人間性というものを考えています。
ケイトとアナ、そして彼女たちの間に兄弟のジェシーと三人兄弟は、大の仲良しであり、両親には打ち明けられないことも共有し合っているのです。
白血病のケイトには、同じく白血病の彼氏ができたのですが、彼氏は突然他界してしまう。
このようなシチュエーションの中で繰り広げられるドラマなのですが、もちろんドナーとして生んだという倫理的な問題がクローズアップされます。
しかしながら、その先は、家族愛や親の身を挺した思い、兄弟愛の中で白血病を患った本人の思い、その弟の思い、ドナーとして生まれてきた妹の思いが複雑に絡み合っていくのです。
その中で、真実の思いというのが解明されていくのです。
このドラマは、かなり難しいテーマを取り扱っており、その終わらせ方はぐるっとひっくり返ったような感じはあるものの”真の家族愛”というものをうまく捉えていると感じます。