この本はタイトル通り、ミュンヘンのシュタイナー学校に通った著者の
生活を綴ったものである。
副題は「シュタイナー学校を卒業して」となっているが、
シュタイナー学校の授業やカリキュラムにを説明する本ではない。
むしろ感受性豊かな少女の成長の記録という印象を持った。
もちろん生活の中は学校にあるため、授業、実習、先生たち、
他のクラスとの関係、そしてクラスメイトたちについて生き生きと、
多くの場合批判的精神を持って書かれている。
そのため、シュタイナー学校にも色んなタイプの先生、
生徒がおり、色んなクラスがある、ということを実感出来た。
しかし、この本の一番の魅力は彼女が『自分の立ち位置』を
模索していく過程にあると思う。
それを支える先生や授業、そして彼女の両親もすばらしい。
シュタイナー学校について知りたい人だけでなく、
自分の進路を模索しつつあるであろう中高生も興味を持って読めると思う。