著者が、ギリシャ神話のどの辺に面白味を感じているのかということと、ギリシャ神話がとても好きなんだなあということが伝わってきた一冊。
「ギリシャ神話って面白いなあ。ちっとも古くさくないんだね」と、すごい昔の物語なのに現代に通じる英知のようなものを感じて、それがとても新鮮でした。
また、絵画や彫刻のカラー図版が多数、掲載されています。ゴージャスな雰囲気がありましたし、その華麗さが本書のアクセントになっていたように思います。
「こうだったらもっとよかったのでは・・・」と注文をつけたくなったのは、次の二点。
まず、本書10〜11頁にかけて掲載されていたギリシャ地図が見づらかったこと。見開き頁にまたがる部分の地図を左側にずらすなどして、読み手が見やすい配慮をしていただきたかった。
もう一点は、第二章「ゼウス」の中に掲載されていた「オリンポス十二神」の表と、巻末の「ギリシャ神話関連略系図」を、前述したギリシャ地図の頁近くにまとめて掲載して欲しかったこと。本文を読んでいて何度も眺めたのがこの三つの図表だったので、最初のほうにまとめて掲載されていると有難かったなと。
本書でピックアップされたギリシャ神話の神々(もしくは、人間)は、以下のとおり。
「プロメテウス」「ゼウス」「アルクメネ」「ヘラクレス」「アプロディテ」「ヘレネ」「ハデス」「アポロン」「ペルセウス」「アリアドネ」「メディア」「オイディプス」「イピゲネイア」「シシュポス」「ミダス」「ピュグマリオン」「ナルキッソス」「オリオン」