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私のなかの東京―わが文学散策 (岩波現代文庫)
 
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私のなかの東京―わが文学散策 (岩波現代文庫) [文庫]

野口 冨士男
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

後に都電三号線になった外濠線沿いを手始めに銀座、小石川、本郷、上野、浅草、吉原、芝浦、麻布、神楽坂、早稲田…。明治末年生まれの著者が、記憶の残像と幾多の文学作品を手がかりに、戦前から戦後へと変貌を遂げた街の奥行きを探索する。昭和文学青春期の証言者として、愛情溢れる追想と実感に満ちた東京散歩が綴られる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

野口 冨士男
明治44(1911)年‐平成5(1993)年。作家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部を中退し文化学院に入学した頃から旺盛に小説を執筆。紀伊国屋出版部、都新聞等に勤務する。昭和15(1940)年長編小説『風の系譜』を発表。昭和19年海軍に応召。戦後は徳田秋声研究に没頭し、『徳田秋声伝』(毎日芸術賞)『わが荷風』(読売文学賞)『かくてありけり』(読売文学賞)『感触的昭和文壇史』(菊池寛賞)「なぎの葉考」(川端康成文学賞)『暗い夜の私』等の代表作が知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 220ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/6/15)
  • ISBN-10: 4006021208
  • ISBN-13: 978-4006021207
  • 発売日: 2007/6/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:文庫
「東京」という街を、日頃暮らしていながら、本当は良く知らないのかも知れません。この本を読んでいるとつくづくそう思います。
様々な文学作品と、著者の体験したエピソードを絡めながら、震災以前、敗戦以前、そして現代と、三つの時代をノスタルジーたっぷりに描いて行きます。でも、ノスタルジーだけではありません。それぞれの時代の「東京」を著者は、愛でているようです。その美しい文章が、「東京」の美しさ、良さを象徴しているようです。
この本を読んでゆくと、様々な文学作品が登場してきますが、実際読んでいる作品は半分にも満たないかも知れません。それだけに、読んでいる本も含めて、それらを読みたくなってきます。
もちろん、ここで紹介されている場所にも行ってみたくなります。行っている場所であっても、もう一度あちらこちらを確かめて、その良さを体感したくなります。
素晴らしい「東京」の紹介本です。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 嘉洋
形式:文庫
本書は、1970年代後半に作家野口冨士男が自らの記憶を辿り、
文学との関わりから東京の移り変わりを記したものである。
と言っても、感傷に満ちたものではなく、変わりゆく東京を
楽しんでいる風でさえある。
取り上げられる街(地域)は、飯田橋から三田まで、銀座、
小石川・本郷・上野、浅草・吉原・玉の井、芝浦・麻布・渋谷、
神楽坂から早稲田まで。
戦前既に吉原は時代遅れになりかけており、それが玉の井を
栄えさせたといったことや、古川橋辺りは昔出水が多く、
小さい町工場が軒を連ねていたといったこと、戦前の神楽坂の
繁栄といったことが書かれており、興味は尽きない。
それからまた30年余りを経た現在、ここに描かれた街が
まだその面影を残していることにむしろ感慨を覚える。
文学を愛する者にとってのガイドとしてばかりでなく、
文学への入口としても楽しめた。
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