自分が末期癌の患者になったので、食事には気を遣っているのだが、問題は肉がだめ、乳製品がだめ、あれもだめとなるため、献立が極めて単調になること。バリエーションがなくなり、次第に同じものばかりになってしまう。本書は、済陽先生が提唱する、済陽式食事療法を実際に作ってみたもの。写真がきれいなので、作る人にとってイメージがわきやすいし、カロリーもしっかり計算してあるので、なんだ意外と高カロリーじゃない、とか、魚は大丈夫なんだ、とか彩りに凝っているな、など食欲がわく工夫もされていて、見ていても楽しい。
とかく、癌患者向けの食事は、「救い」がないので、本書のように、食材や塩分などに制限があっても、おいしそうなものを食べていれば、良くなることもあるかもしれないという希望を提供してくれるため、貴重。