本書は若くして独立司法書士として活動する著者の司法書士合格までの道のり、
開業後の様々な経験を基に率直な内容で綴られ、全編に渡り著者の真摯誠実な人間性を感じさせ、
大変爽やかな読後感を得られる一冊です。著者の正義感溢れる仕事へのこだわり、弱者への精神は
どのような職業においても参考となります。
試験対策に関する記述もありますが、いわゆる合格ハウツー本的ではなく、
著者のこれまでの生き方を総まとめにした内容で、これから司法書士を志す方はもちろん、
まだ進路が定まらない学生の方が読んでも、一つの職業選択、生き方の参考となるのではと思います。
また本書は司法書士のあまり知られていない業務範囲について、また不動産決済の実務において、
司法書士側から見た業務の流れを、初心者でも分り易い記述で紹介していますので、
不動産業や金融機関の現場で決済等を経験する方にも参考となる一冊と思います。
司法書士という一見地味な仕事にキラリとスポットを当て得た、秀作です。
また数年後、より経験を積んだ著者の本を読んでみたいと思いました。